「高額お布施」のお寺に募る不信感。墓じまいの依頼で請求された“とんでもない金額”は…

お布施で金融資産の2割を失った母親

檀家寺からは銀行振り込みで構わないと言われましたが、「これが最後なので」と翌週、母と2人で檀家寺を訪れました。父の葬儀の時よりもさらに分厚いお布施袋に300万円を包み、袱紗(ふくさ)代わりに有名和菓子店の高級ようかんセットを持参しました。

運よく当日閉眼供養もしていただけたので、父の遺骨を手に帰京し、3日間には納骨堂に納めることができました。

葬儀の100万円と墓じまいの300万円。四十九日に初盆、一周忌の各10万円もありますから、わずか1年ほどの間に檀家寺に納めた額は430万円にも上っています。母が相続した父の金融資産のおよそ2割に当たります。正直、こんな理不尽なお金を払うくらいなら、相続税を徴収される方がずっとマシです。

母は「私がいなくなった後、お前たちに嫌な思いをさせるよりはいい」と言いますが、私や妹はいまだ納得していません。

※個人が特定されないよう事例を一部変更、再構成しています。