●6.米地区連銀経済報告(ベージュブック) 要旨(フィスコ)

 1)米国経済活動は2月以降わずかに拡大。
 2)消費者は引き続き物価にかなり敏感。
 3)経済見通しは注意深く楽観的。
 4)物価上昇は緩慢。
 5)企業がコストを製品に反映する能力がかなり弱まった。

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●7.ゴールドマン・サックス、1~3月期+28%増益、債券トレーディング収入予想上回る(ブルームバーグ)

●8.テスラ、世界の従業員の▲10%以上を削減へ、EV需要が減速(ブルームバーグ)

 1)テスラの昨年末の従業員数は14万473人、削減数は1.4万人超に

●9.米バイデン政権、中国製の鉄鋼・アルミの関税を3倍の20%超に引上げ検討(NHKより抜粋

 1)中国政府の補助を受けて過剰生産された製品が米国に輸入され、米国内産業に打撃を与えるのを防ぐねらい。

 2)中国は世界の鉄鋼生産のおよそ50%を占め、中国製の価格は米国製より40%安くなっている。

■II.中国株式市場

●1.上海総合指数の推移

 1)4/15、上海総合+37高、3,057
 2)4/16、上海総合▲50安、3,007
 3)4/17、上海総合+64高、3,071

●2.中国1~3月のGDP伸び率は前年比実質+5.3%(NHK)

 1)中国政府は、今年の経済成長率の目標を+5%前後としているが、不動産不況と内需の停滞は続いており、景気回復の勢いが持続するかどうかが焦点となる。

●3.国家統計局4/16発表、70都市新築住宅価格は3月前年同月比▲2.7%下落(ブルームバーグ)

 1)3月の▲2.7%下下落は、2月の▲1.9%下落を超える値下がりとなった。
 2)3月の中古住宅価格は前年同月比▲5.9%下落し、70都市すべてが値下がりした。

■III.日本株式市場

●1.日経平均の推移

 1)4/15、日経平均▲290円安、39,232円
 2)4/16、日経平均▲761円安、38,471円
 3)4/17、日経平均▲509円安、37,961円

●2.日本株:「弱気相場」入りか?

 1)日経平均4/16に▲761円安したが、空売り比率はわずか「42.7」と低水準
  ・相場全体的に「弱気相場入り」を示唆したと思われる現象である。
  ・但し、翌4/17の空売り比率は「44.4」と▲509円安と連動した動きとなった。一般的には「47前後」があったとしても良い状況だったと思われる。
  ・空売り比率が低い水準での日経平均の大幅安は、全体として買い手控えられるなかでの「売り圧力の強さ」を表している。「弱気相場」入りした可能性がある。

 2)日経平均の推移
  ・最高値3/22と比較して、4/17は▲2,927円安と▲7.16%下落した。
     3/22   40,888円
     4/17   37,961
     差引  ▲ 2,927円安

 3)NYダウと日経平均の比較
  ・NYダウは4/17比で、▲2,054ドル安と、▲5.16%安。
     最高値3/28  39,807ドル
     4/17     37,753
     差引    ▲ 2,054ドル安      
  ・最高値からの下落幅・率ともに、日経平均が大きく下げている。
  ・これは日経平均がNYダウより「割高」であった所以である。過去の日経平均とNYダウの位置をみると、まだまだ日経平均が買われ過ぎといえる。つまり、日本株フィーバーが過ぎれば、日経平均は▲3,000円~▲4,000円は下げ余地がある。

 4)今日の株価予想、「円高」と「半導体関連株安」が下押し圧力となり下落
  ・円安・ドル高は一服し、やや円高に振れる。
  ・自動車・商社株などの輸出関連株は、円高で逆風となりそう。
  ・米国の半導体株下落の波及で売られる展開を予想。
  ・買い手控えの雰囲気があり、値ごろ感からの買い期待は薄そう。

●3.2023年度貿易収支▲5兆8,919億円赤字、3年連続赤字、輸出増で赤字幅縮小(ロイター)

 1)財務省4/17発表の貿易統計、2022年度▲20兆円を超える赤字からは縮小。

 2)地域別では、対米が前年比+11.6%増、欧州連合(EU)向けは+10.7%増。アジア向けは▲3.2%減は3年ぶりに減少、中国向けは▲1.3%と4年ぶりの減少。

●4.円が対ドルで34年ぶりとなる154円台に下落、米長期金利上昇で売り圧力(ブルームバーグ)

●5.経営再建中の東芝、国内の従業員の6%にあたる▲4,000人前後の削減を検討(NHKより抜粋

 1)東芝は、昨年12月に投資ファンドの日本産業パートナーズによる買収を受入れて非上場化し、経営の再建を進めている。

 2)東芝は、不採算事業や子会社の売却などによる経営の効率化や、主力事業とするインフラとエネルギー部門などの成長戦略を示せるかが課題となる。

●6.レゾナック、2024年12月期純利益+250億円黒字(前期▲189億円赤字)(日経新聞)

■IV.注目銘柄(投資は自己責任でお願いします)

 ・6367 ダイキン   夏に備えて買い場
 ・9602 東宝     好決算発表期待