●欧州の安易な目論見

 欧州は日本がライバルだと考えている。

 「クリーンディーゼルエンジン」で日本の「ハイブリッド」に対抗しようとしたが、VWの米国での排気ガス偽装により破綻した。

 因みに、当時の米国のクリーンディーゼルエンジン規制を「偽装無し」でクリア出来ていたのは、やはり日本、マツダだけだった。

 日本に屈する事を潔しとしない欧州は、「EV車のポテンシャルを冷静に分析」する事無く、「技術で中国なんぞに負ける筈は無い」と考えて、中国サイドに加担し、EV車推しの尻馬に乗ったのが実情だろう。

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●当時の評論家の論調

 「世の中はEV車に向かうのに、日本は取り残される」と、EV車礼賛を繰り返す「評論家」が当時は幅を利かせていたが、息してるか?

 欧州でもEV車見直しが進み、米国でも風向きは変わりつつある。

 言い出しっぺの中国でも、「EV車の墓場」画像がネットには溢れている。

 自動車は地球上の、極寒の地から、灼熱の砂漠、酸素も薄くなる高高度の土地と、あらゆる環境下で使用される。

 各所にドラム缶で燃料を保管する事も可能で、トラブルフリーで活動出来る信頼性の高さから、トヨタ・ランドクルーザーが中東の砂漠地帯で、政府軍、反政府ゲリラ双方に圧倒的に支持されている。

 その地では、ジープよりもランドローバーよりも評価されている訳だが、反政府ゲリラが「テスラ・サイバートラック」をメインに使用する様になったら、筆者は一切EV車批判をしない積りだ。