■II.中国株式市場
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●1.上海総合指数の推移
1)4/4、祝日「清明節」で休場
2)4/5、祝日「清明節」で休場
■III.日本株式市場
●1.日経平均の推移
1)4/4、日経平均+321円高、39,773円(日経新聞より抜粋)
・東京株式市場で日経平均は反発した。米長期金利の上昇一服を背景とした4/3の米ハイテク株高が支えとなり、東京市場でもソフトバンクGなどハイテク株の一角に買いが入った。日経平均は前日までの下げ幅は3月末比で▲900円を超えていたため、自律反発や押し目を狙った買いも入りやすかった。上げ幅は+700円を超える場面もあったが、買い一巡後は利益確定目的の売りが出て伸び悩んだ。
・米サプライマネジメント協会(ISM)が4/3発表した3月の非製造業(サービス業)景況感指数は市場予想を下回った。インフレ鈍化が意識されたことで米金利低下を促し、4/3の米市場ではハイテク株の上昇が目立った。主要な半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX)は上昇して終えた。東京市場でも多くの半導体関連株は高い水準が続いたものの、株式分割考慮後の上場来高値を更新した東エレクは午後に利益確定売りが出て下げに転じた。日経平均も大引けにかけて急速に上げ幅を縮小した。
・東証プライム市場の値上がり銘柄数は約6割だった。伊藤忠は4/3午後に発表した2025年3月期(今期)の株主還元方針が引続き好感され、2カ月ぶりに上場来高値を更新した。市場では上場企業の株主還元強化や資本効率改善の動きが一段と広がる可能性が意識され、日本株買いに弾みが付いたとの見方があった。国内内外の2,400人の人員削減など構造改革を午後に発表したコニカミノルタは一段高となった。
・東証株価指数(TOPIX)は4営業日ぶりに反発し、+0.94%高。JPXプライム150指数も4営業日ぶりに反発して+0.79%高で終えた。
・個別銘柄では、三菱UFJやディエヌエー、東電が上げた。一方、ニッスイや住友ファーマ、ANAは下げた。
2)4/5、日経平均▲781円安、38,992円(日経新聞より抜粋)
・東京株式市場で日経平均は大幅に反落した。節目の39,000円を下回るのは3/15以来の3週間ぶり。前日の米株式市場で主要株価指数が下落した流れを受け、東京市場では半導体など主力銘柄を中心に利益確定売りが膨らんだ。外国為替市場でやや円高・ドル安が進んだことも重荷となり、海外短期筋と見られる株価指数先物に断続的な売りが日経平均の下落に拍車をかけた。下げ幅は一時▲1,000円に迫った。
・前日の米株式市場でNYダウなど主要株式指数は下落した。米連邦準備理事会(FRB)高官が年内の利下げに慎重な見方を示したことや、原油高によるインフレが意識されたことが響いた。米エヌビディアなどの下げが目立ち、東京市場でも東エレクやレーザーテク、ソシオネクスなど半導体関連銘柄への売りにつながった。
・午前の中頃に日経平均は一段安となった。チャート上で日足の25日移動平均(4/4時点で39,796円)を下回ったことで調整局面入りが意識され、売り圧力が強まった。もっとも、午後に入ると根強い先高観を背景にした押し目買いが入ったほか、週末を控えた売り方の買い戻しも入り、日経平均はやや下げ渋った。
・東証株価指数(TOPIX)は反落し、終値は▲29安(▲1.08%安)の2,702だった。JPXプライム150指数も反落し、▲16安(▲1.40%安)の1,171で終えた。
・個別銘柄では、日経平均への寄与度が高いファストリやソフトバンクGが下げた。トヨタや三菱UFJも安い。一方、エーザイやTOTO、キッコーマンが買われた。
●2.日本株 : 海外投資家の撤収と、証券自己の買い上がりが目立つ、リスクに注意
1)投資主体別で見ると、証券自己が海外投資家(現物)を超えて1位、リスクあり
・投資主体別の年初~3月4週(~3/29)の累計残高
買 証券自己 +4兆1,132億円買残
買 海外投資家(現物) +3兆0,143
売 年金 ▲4兆0380億円売残
売 海外投資家(先物) ▲2兆7,385
売 個人(現物・信用) ▲ 8,152
・証券自己の買い残高が目立つ。
・日経平均の40,000円超えは、証券自己による買い上がり抜きには考えられない。
2)海外投資家(現物)は買いが止まり、短期筋の海外投資家(先物)は売り圧力増す
・海外投資家の残高推移
現物 先物 合計
1月1週(~1/05) +1,406億円 ▲2,541億円 ▲1,135億円
3月1週(~3/08) +3兆2,183 ▲1兆1,254 +2兆0,929
3月2週(~3/15) +3兆1,308 ▲1兆7,106 +1兆4,204
3月3週(~3/22) +3兆2,269 ▲1兆7,718 +1兆4,551
3月4週(~3/29) +3兆0,143 ▲2兆7,385 +2,758
・日経平均の上昇は、海外投資家(現物買い)が牽引した。しかし、海外投資家(現物株)買いは、3月1週がピークを迎えた。一方、短期筋の海外投資家(先物売り)で利益を確定してきた。
・海外投資家は現物と先物合計で見ると、3月4週に、わずか+2,758億円まで減少していることに注目したい。
・海外投資家全体では、3月4週で、日本株買いから撤収と言える状況にある。
・日経平均は海外投資家の買いが牽引して上昇してきた。
・3月1週以降、海外投資家(現物)は買いが伸び悩んでいる。半面、短期筋の海外投資家(先物)は売り越し攻勢を増した。
・3/29時点で、海外投資家を全体(現物+先物)で見ると、+2兆0,929億円の買い越しから、わずが+2,758億円の買い越し額まで撤退したと言える。
・つまり、日経平均を年初から上昇させた牽引役が3月2週以降消えたということになる。
3)日経平均は史上最高値をつけたが、証券会社の買い上がりによるものか?
・日経平均の株価上昇の牽引役は、海外投資家(現物)⇒証券自己が引き継いだ。
・日経平均は3/22に史上最高値を更新して、40,888円をつけた。これは、証券自己の買い上がりのおかげであろう。
・しかし当面は、この最高値を更新できないと見る。
・理由は、証券自己のおかれた状況にある。証券会社は証券売買の取引のつなぎ業がメインであるため、今後は解消売り圧力が増すと考える。
・証券自己の買いは、「相場操縦」の疑いが掛けられる可能性を含んでいる。
・いずれにしても、証券自己の買いは長続きしないだろう。よって、証券自己による買いは、はほどなくピークを迎えると見る。
・そのため、証券自己の動向が市場に大きな影響を与えることに備えたい。
4)日経平均は今週、反発すると予想する
・日経平均の推移
3/22 40,888円
4/05 38,992円
差引 ▲1,896円下落(▲4.64%安)
・日経平均のピークから▲1896円安となっており、下値狙いの押し目買いが入る水準であり反発局面があるだろう。
・反発幅は4/5の下げ幅▲781円の回復には届かないと見る。戻し幅は下落幅の36%の680円を目途と予想する。
・日経平均は、「下値切り下げ」が進行しているためである。そのため、反発しても「下落幅以上の切り返し」は望めない。
・日経平均のチャートも、以前の上昇支持線を下回ってしまった。
・米主要株価指数であるNYダウ、SP500株価指数、ナスダック総合指数のチャートも下を向いた。
・日本株は売り圧力が増すと予想され、新たな買い牽引役が現れるまでは「守り」の姿勢に徹することが賢明のようだ。
●3.清水建設、東京で建設中のタワマンのコンクリート検査で強度不足、販売休止(NHK)
1)東京・中央区豊海、高さ189m・地上53階建て2棟のタワーマンション。
●4.アダストリア、2024/2営業利益+56.4%増の180億円、来期予想190億円(フィスコ)
■IV.注目銘柄(投資は自己責任でお願いします)
・1812 鹿島 業績向上期待
・4452 花王 業績好調
・6383 ダイフク 半導体関連投資に期待
・9602 東宝 好決算期待