投資信託とは?リスクやデメリットを含め初心者向けに簡単解説

3.投資信託の分類

投資信託は運用方針によって様々な分類があります。

・組み入れ対象による分類

投資信託は、株式や債券などの投資銘柄の組込比率によって、「株式型(株式投資信託)」、「バランス型(株式投資信託)」、「公社債型(公社債投資信託)」の3つに分類できます。*3

「株式型(株式投資信託)」は、株式の比率を高めに保って運用します。株価変動の影響を受けやすい特徴があるため、大きく値上がりすることもあれば、逆に値下がりしてしまうリスクもあります。

「バランス型(株式投資信託)」は、複数の資産や地域にバランス良く投資します。様々な資産に投資する分散投資の効果によって、比較的安定した運用成果が期待されます。ただし、投資先の国や地域によっては、高リスクになる場合もあるため、投資先の事前確認が必要です。

「公社債型(公社債型投資信託)」は株式を一切組み入れず、国債や社債などの債券(公社債)で運用する手法です。債券(公社債)を中心に運用するため、相対的にリスクは低いとされますが、高い収益は期待されにくい特徴があります。

・運用方法による分類

次に、投資信託は運用方法によって、「パッシブ型(インデックス型)」と「アクティブ型」に分類されます。*3

「パッシブ型(インデックス型)」は、日経平均株価や東証株価指数(TOPIX)などの指数(インデックス)をベンチマークとして、連動する運用成果を目指す手法です。

アクティブ型と比較すると、購入時手数料や信託報酬(運用管理費用)などのコストが低く抑えられるという特徴があります。

「アクティブ型」は、上昇しそうな株式銘柄を厳選して、ベンチマークを上回る収益を目指して運用する手法です。「パッシブ型(インデックス型)」と比較すると、購入時手数料や信託報酬(運用管理費用)などのコストが高くなる傾向があります。

・投資地域による分類

さらに、投資信託は投資対象地域によって「国内」「海外」「内外」に分類されます。*3

「国内」は投資対象が日本国内の資産に限られるもの、「海外」は日本以外の海外資産に、「内外」は日本国内外の資産が投資対象となります。

「海外」「内外」は投資先の株式や債券の値動きに加え、為替レート変動の影響を受ける点に注意です。

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4.投資信託の「基準価額」とは?

基準価額とは、投資信託の値段を指し、投資家が投資信託を購入・換金する際に用いられます。*4

基準価額は、純資産総額(投資信託の資産のうち、投資家に帰属する額)を、投資信託の総口数で割ることによって算出され、一般的に1万口あたりで公表されています(図3)。


図3 基準価額の算出方法
(出所「投資信託の基礎知識」投資信託協会)