●2.米国株:

 ・中国経済は長期低迷の見通し

 ・米金利高で、ハイテク株に陰り⇒次の主導株探しへ

 ・金利高が株式、特にハイテク株の割高感を意識した動きに注目
  1)中国の景気減速の影響を受ける展開
   ・欧米や日本・アジア諸国は、輸出先としての中国の景気動向の影響を受ける。米国は、高関税率の適用、先端技術の投資抑制なども追加される。
   ・中国も構造変化の時を迎えている。人口減少。(出生率は1.09と、世界でも有数の少子化)高賃金で世界の工場の地位確保が困難さが増す。輸出で稼いでいた利益の減少が招く、国力の低下。不動産の上昇が止まり、負のスパイラルに入る。投資の中心であった地方政府が債務過多で動きが悪くなり、投資資金不足。西側先進国から「警戒」の目で見られる。

  2)米国株式は、ハイテク主導で上昇してきたが、ハイテク株に陰りが出始めた。
   ・次の主導銘柄群が現れるのを待つ状況。

  3)米国の金利は、高水準が長引く見通し
   ・経済は底堅く、思った以上に力強い。失業率も低い水準であり、求人は強い。賃金は上昇傾向が続き、失業してもすぐに再雇用される環境が続いている。
   ・インフレ率は+3%から下げないと思われ、FRBの物価目標+2%にはほど遠い。したがって、FRBの政策金利の追加引上げの確率が高く、高止まりする見通し。

  4)今週の注目イベント
   ・8/21    中国・最優遇貸出金利の公表
   ・8/22~24  BRICS首脳会議
   ・8/23    米画像処理半導体大手エヌビディアの5~7月期決算発表
   ・8/24~26  米ジャクソンホール会議(パウエルFRB議長講演25日)

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●3.米10年債の利回りは8/17に4.33%まで上昇し、15年超ぶりの高水準に並ぶ(フィスコ)