英語の「stop」と「quit」、どちらも「やめる」という意味だが、どのように使い分ければ良いのだろうか。同じ意味に見えて、実は微妙な違いがあるこれら2つの単語について、今回は焦点を当てて解説したい。

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■stopの基本的な意味

 stopは動詞の場合、「続けてきたことをやめる」、もしくは、「(何かを)続けることをやめる」というのが基本の意味となる。たとえば、「I can’t stop laughing because this video is so funny.」という文章の場合、ビデオが面白すぎて「笑いを止められない」、つまり、「笑うのをやめることができない」、「笑い続けてしまう」ということだ。

 また、stopには一時停止という意味もある。ゴールに向かっている途中でいったん停止し、やがてまたゴールを目指すというイメージだ。「Let’s stop at the park before going home.」の場合、簡単に訳すと「帰る前に公園に寄ろうよ」といった感じだが、要は、家というゴールに向かう途中で公園で一時停止するということになる。

 動詞のstopにはもう1つ、「(人が)やっていることを妨げる」という意味もある。この場合、前置詞の「from」とセットで使われることが多い。「to stop somebody from doing something」の形だ。「Don’t stop me from doing what I want.」と言えば、「私のやりたいことを妨げないで」となる。

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■stop by

 stopを使ったフレーズで覚えておきたいのが「stop by (somewhere)」だ。通常、どこかに行く途中などに、短時間だけ誰かを訪ねる場合に用いられる。「Can I stop by for a chat this afternoon?(話したいことがあるから、午後、ちょっと寄っていい?)」のように、目的語なしでも使える便利な表現だ。