夕張市の全日食チェーン「ビッグショップかね安」閉店、人口減が引き金で自己破産

 ボランタリーチェーンの全日食チェーン(本部・東京都足立区)に加盟していた「ビッグショップかね安」(夕張市末広町2丁目1-6)が、2023年12月12日付で札幌地裁岩見沢支部から破産手続きの開始決定を受け倒産した。かね安の関係者は「人口減少の影響を受けた」と話している。

(写真は、閉店した「ビッグショップかね安」)

「ビッグショップかね安」(有限会社ビッグショップかね安が運営)は、グローサリー商品などの供給を全日食から受けていた、全日食チェーンの小型スーパーマーケット。夕張市の北部ではただ一軒のスーパーマーケットだったが、「人口減少の影響を受けて売り上げが落ち込み、法的措置を取らざるを得なかった」(かね安関係者)。

 同店は、1998年4月の設立。東京商工リサーチによると、2023年2月期の売上高は約1億3900万円、5300万円の債務超過だった。2023年12月2日まで営業していたものの、その後再開のめどが立たず、同年12月8日に札幌地裁岩見沢支部に自己破産を申請、同年同月12日に自己破産の開始決定を受けた。負債総額は約2900万円。

 今回の閉店によって夕張市内のスーパーマーケットは、全日食チェーンに加盟している「ショッピングみさわ」(若菜8-17)、「Aコープ沼ノ沢店」(沼ノ沢51-1)、「コープさっぽろゆうばり店」(南清水沢1丁目137-37)、「ファーマーズマーケット道の駅夕張メロード」(紅葉山526-19)の4店舗になった。夕張市の人口は、2023年11月30日現在で6433人。