■表現解説

 動詞”handle”には、一般的に「扱う、処理する、対処する」という意味がある。この映画では、ジェセップ大佐の名セリフの他に、このような意味で使われている例が多く見られる。

 例えば、ジェセップ大佐の部下は「自分は問題に対処できる」という意味で”I can handle the situation.”と言っている。

 また最初やる気のなさそうなキャフィを見たギャロウェイは、「あなたはこの件に適任ではないと思う」”I don’t think you are fit to handle it.”と言っていた。

 これに対してキャフィは、やはり動詞”handle”を使って「自分だけで対処できると思う」”I think I can handle things myself.”と答えている。

 ところで動詞”handle”には、その他に”put up with”や”stand”と同じく、「耐える」という意味もある。例えば”I can’t handle the pressure.”ならば、「プレッシャーに耐えられない」ということだ。

 ジェセップ大佐の名言の翻訳は、それに続くセリフや動詞”handle”のこのような用法も考慮して、「おまえに真実は分からん!」となったのではないだろうか。