●2.米国株 : 軟調に陥った米国株に、懸念材料が膨らみ、7月中旬まで調整か?

 1)NYダウは、4月に入ってから4/12までで▲1,824ドル安(▲4.58%安)と大幅下落
 ・4/1~12までの10営業日のうち、9営業日が下落を記録。4月になってから軟調な日が続いている。
 ・米3主要株価指数はチャートでも下方局面入りを示唆。

 2)利下げを前提とした「楽観」観測は、「破綻」方向に逆走し始めている。
  ・米金利の推移     3月末    4/12   上昇幅
   10年債利回り   4.200%   4.518  +0.318%高・+7.5%アップ
   02年債利回り   4.620    4.897  +0.277%高・+6.0%アップ
  ・米金利は「楽観で低下」していたが、インフレ懸念が増して楽観期待が後退し「金利は上昇」に転じた。

 3)懸念材料が膨らむ
  ・インフレが悪化傾向(消費者物価指数が再加速の兆し)
  ・企業業績に神経質(冴えない決算の銀行)
  ・中東情勢(イランのイスラエル攻撃、ホルムズ海峡封鎖リスク)
  ・原油高(OPEC+の減産、メキシコの一部輸出停止、中東情勢悪化)
  ・金利再上昇(FRBが市場から毎月15兆円資金吸い上げ、インフレ懸念増)

 4)米国株に、押し目買いが入りにくい状況
  ・金利上昇により、株価は割高感が意識され、売られやすい状況に転換した模様。
  ・米国株の上昇を牽引していた主力株が7銘柄から4銘柄に減少。その4銘柄も勢いに陰りが出てきている。

 5)当面、株式相場は弱気相場で、反騰は7月半ば以降となる局面を予想

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●3.米運用会社ブラックロックのCEO、年内の利下げは1回か2回、インフレ抑制難しい(ブルームバーグ)