●為替介入はあるのか?日銀の利上げも意識?

 152円は“神田シーリング”と言われ、為替介入があると言われてきた。

 しかし、今回152円突破が常態化し、これから152円台で意識されることはなくなるだろう。

 だがこのまま円安を放置するわけにはいかず、ファーストリテイリングの柳井会長兼社長が「円安が日本にとって良いわけが無い」と発言するなど、財界や国民からの悲鳴も無視できない。

 今回はCPIの発表と岸田首相の訪米が重なっており、首相が訪米中には為替介入は出来ないと市場が読み切っていたという噂もある。

 直近でも鈴木財務相などから口先介入も相次いでおり、介入がいつ起きてもおかしくない状況ではあるが、介入してもすぐに円安に戻るという見方が多い。

 日銀の追加利上げしか円安を止める方法は無いが、出来ても年内1回が限界と言われる。円安傾向と物価高はまだまだ続きそうである。