■産業別、地区別でも全て前年度を上回る

 2023年度の産業別倒産件数は、2年連続で10産業全てにおいて前年度を上回った。最も倒産件数が多かったのは、サービス業他の3,028件(前年度比:34.87%増、以下同じ)。次いで建設業が1,777件(39.48%増)、卸売業が1,048件(27.03%増)、製造業が1,006件(25.43%増)となり、ここまでが1,000件超え。

 以下は小売業が993件(29.97%増)、運輸業が441件(25.64%増)、情報通信業が349件(35.27%増)、不動産業が281件(15.16%増)、農・林・漁・鉱業が102件(12.08%増)、金融・保険業が28件(7.69%増)となっている。

 同じく地区別でも、全9地区で前年度を上回った。全地区で前年を上回るのは、2008年度以来のこと。最も倒産件数が多かったのは関東の3,372件(30.5%増)。次いで近畿が2,322件(33.9%増)、中部が1,078件(17.8%増)、九州が759件(35.0%増)、東北が489件(47.2%増)、中国が413件(47.5%増)、北海道が269件(25.7%増)、四国が181件(57.3%増)、北陸が170件(17.2%増)となっている。