ブラック企業を見分ける10のポイント

ここまでは、ホワイト企業を見つけるためのポイントを10個解説していきましたが、ここからは、ブラック企業を見分ける10のポイントを紹介していきます。

これに当てはまる会社が全てブラック企業というわけではないので、注意していただきたいです。

雇用契約書や労働条件通知書を確認する

ブラック企業を見分ける方法として、やるべきことは、「雇用契約書」や「労働条件通知書」があるかどうか確認してみましょう。

ブラック企業の場合、労働条件が劣悪な環境にあるので、「雇用契約書」「労働条件通知書」を作成していないことが多いです。

具体的な例としては、どのくらいの年収かを口頭で言われ、詳細は書面で明示されていない場合は注意が必要です。

就業規則があるか

ブラック企業では、就業規則を作っていないことが多々あります。

就業規則とは、雇用主と労働者(雇用される側)の間でルールを定めたもの、言わば会社で働く上でのルールです。就業規則には、労働者に有利やルールも不利なルールも記載されており、企業によっては、就業規則を知られないようにするため、労働者に就業規則を見せないこともあります。

就業規則があるにも関わらず、見せてくれない企業は要注意です。

評価制度が曖昧

仕事で成果を出した時に、しっかり評価されればモチベーションに繋がり、会社全体の業績アップに結びつきます。しかし、ブラック企業では、評価制度を曖昧にすることによって、労働者個人へ還元をしない企業も存在します。評価制度があったとしても、いつも決まった人だけが評価され、他の頑張っている社員を評価しない環境では、評価制度の意味がありません。

企業説明会や質疑応答の時間で「どのように評価されるのか」を確認しておくといいでしょう。

固定残業代通りの残業時間か

固定残業制度を採用している企業の場合、どの程度の残業を想定しているかを確認しておきましょう。

固定残業制度の想定している時間は、その会社が月に何時間残業をさせる可能性があるかどうかを表している時間です。

会社が労働者に残業を命じることができる時間は原則、月45時間が上限となっているので、固定残業が45時間以上としている場合は、注意が必要です。月に45時間以上の残業が恒常化している場合は、法令遵守するつもりがないと考えている可能性があります。

固定残業の想定する時間が45時間であっても、しっかり法令遵守している企業もあるので、月にどのくらい残業するのか、なぜ固定残業制度を利用しているのかを確認するといいでしょう。

給与体系が明確か

ブラック企業を見分けるには、給与体系(賃金体系)が明確であるかを確認するという方法もあります。ブラック企業では、毎月の給与額が大きく変化したり、内訳を明示しなかったりすることがよくあります。

「なぜこの給与なのか」を曖昧にすることで、会社の都合がいいように給与を決めているのです。

そのため、給与額を総額いくらかでしか伝えず、その内訳や計算方法が明確ではない場合は、注意しましょう。

年齢層が偏っていないか

ブラック企業の場合、入社した社員が劣悪な環境に耐え切れず退職してしまうことが多いため、中堅社員が中々育ちません。

これは例の一つでしかありませんが、「社長やベテランの社員」「入社して間もない1年目~3年目の社員」がほとんど占めるような企業には、注意しておいた方がいいでしょう。

採用人数が多すぎないか

採用人数が多すぎるというのも、ブラック企業を見分ける方法の一つです。

前述した通り、ブラック企業では入社した社員はすぐに退職してしまうことが多いです。そのため、退職した社員を補う目的や、一定数の退職者に備えた目的で、大量採用することが多いのです。

例を挙げるのであれば、現在働いている従業員の人数に対して、採用する人数が多すぎる場合は、なぜ多くの社員を採用しようとしているのか理由を確認しておくことをおすすめします。

社内の雰囲気が明るいか

説明会や面接の際に、社員の雰囲気を確認することもおすすめします。

ブラック企業では、十分な休みを取れていない社員が多いため、疲れた顔をしている人が多いです。また、社員が上司や社長とどのような雰囲気で会話をしているのかどうかも確認してみましょう。

上司が高圧的な態度であったり、若い社員が仕事に追われているような状態であれば、注意しましょう。

未経験歓迎などの応募条件がゆるい(転職の場合)

もちろん「第二新卒」「未経験歓迎」と書いてあるからといって全ての企業がブラックというわけではありません。

ただ、応募条件がゆるく設定されている会社の中には、「誰でもいいからとりあえず手を動かせるやつが欲しい」という社員を大切にしない企業であったり、退職者が相次ぎ、人材不足に悩まされている企業も存在するので、注意が必要となります。

そのような会社では、もちろん離職率も高くなってしまうので、常に人材を募集しており、応募条件がゆるくなっているという悪循環に陥ってしまっているという可能性もあります。

深夜に電気がついていないか

ブラック企業の特徴として、長時間労働があります。

それを確認する上で、最も早い方法は、深夜にその会社を訪れて、電気がついていないか確認するという方法です。長時間労働が恒常化している企業では、毎日終電まで働いていることがあります。

深夜にその会社を外から見てみて電気がついている場合は、ブラック企業の可能性が高く、注意した方がいいでしょう。

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