ホワイト企業として認められるには

ホワイト企業と認められると入社したいと思う学生が増え、優秀な人材を採用できる可能性が高くなります。また、働いてる社員も誇りを持って仕事に取り組みことができるので、モチベーションや業績の向上も期待できます。

そこで、ホワイト企業として認められるためにはどうするべきか紹介していきます。

安全衛生優良企業 「ホワイトマーク」を取得する

「ホワイトマーク」とは、厚生労働省から「安全衛生優良企業」と認定された企業を公表する制度で、労働安全衛生法に基づいて労働者の安全や健康を確保する対策を積極的に取り組んでおり、高い安全衛生水準を維持している企業を安全衛星優良企業と認定しています。

この「ホワイトマーク」を取得するためには、「過去3年間に労働安全衛生に関する重大な法令違反がないか」という基本的なことを含めた、約80個の項目を満たすことに加えて、証明となるような書類を作成する必要があります。信頼できるが故の、認定基準の厳しさがあります。

ホワイト企業を表彰する制度を利用する

先程、紹介した「ホワイトマーク」の他にも民間が主催するホワイト企業を表彰する制度があるので紹介していきます。

ホワイト企業大賞

2015年から始まった「ホワイト企業大賞」はホワイト企業大賞企画委員会が主催するホワイト企業を公表して表彰する制度になります。

ホワイト企業を「社員の幸せと働きがい、社会への貢献を大切にしている企業」と定義し、その中から「個人・職場の関係・社会貢献」といった3つの大項目と「人間的成長・自立・信頼・誇り」の4つの小項目に関する質問をし、その結果から選考を行い、訪問・ヒアリングなどによって「ホワイト企業大賞」を決定します。

詳しく知りたい方はこちら→ホワイト企業大賞

ホワイト企業認定

「ホワイト企業認定」は一般財団法人日本次世代企業普及機構(JWS)が運営している企業のホワイト化を総合的に評価し、認定する制度です。

この「ホワイト企業認定」には、以下の7つの項目をクリアする必要があります。

①ビジネスモデル・生産性

②ダイバーシティ&インクルージョン

➂ワークライフバランス

④健康経営

⑤人材育成・働きがい

⑥リスクマネジメント

⑦法令遵守

詳しく知りたい方はこちら→ホワイト企業認定

ホワイト企業アワード

「ホワイト企業アワード」は全国の素晴らしい会社を称賛・表彰するイベントで、企業規模に関係なく中堅中小企業も多く選出されています。

先程紹介したホワイト企業認定を取得した企業の中でも今年最も注目すべきホワイト企業が「ホワイト企業アワード」に選出されます。

ホワイト企業ランキングTOP10

ここからは【2022新卒版】新卒で入りたい一流ホワイト企業ランキングのTOP10を紹介していきます。

順位 企業名 業界 業種
1位 グーグル合同会社 IT WEBサービス
2位 Facebook Japan株式会社 IT WEBサービス
3位 三菱商事株式会社 商社 商社
4位 三井物産株式会社 商社 商社
5位 サントリーホールディングス株式会社 メーカー 食品・飲料
6位 三井不動産株式会社 不動産 デベロッパー
7位 マスワークス合同会社 IT WEBサービス
8位 三菱地所株式会社 不動産 デベロッパー
9位 特許庁 官公庁 省庁
10位 株式会社リクルートマネジメントソリューションズ サービス 人材サービス

出典:ホワイトアカデミー

昨年まで3年連続1位だった「三菱地所」が8位となり、それと代わって昨年2位だった「グーグル合同会社」が1位となりました。

コロナ禍の影響でIT企業が全体的に順位を上げ、メーカーや広告系が順位を大幅に下げた傾向にありました。

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ホワイト企業を見分ける10のポイント

ここからは、ホワイト企業を見分けるポイントを10個紹介していきます。

離職率が低く、勤続年数が長い

ホワイト企業は離職率が低く、勤続年数が長い傾向にあります。

離職率が低く、勤続年数が長いということは、多くの従業員は働き方はや給料面などに不満がなく、満足して働いているからです。

働き方の他にも業績が安定しており、安定した収入が入ってくるというのもホワイト企業の特徴です。

残業時間が少ない

残業が少ないというのは、ホワイト企業を思い浮かべる上で最も印象強いと思います。一般的に残業が少ないと言われる基準は20時間以下/月と言われています。

残業を前提とした仕事量を消化しなければならないのは社員にとって苦痛でしかありません。ホワイト企業では、残業をしなくてもいいように業務配分を行っており、なるべく残業しないように働く仕組みが整っています。

残業をしないという状況が当たり前であれば、定時に帰りやすい環境と作ることができますし、自分の時間をしっかり確保することができるので。ライフワークバランスを保つことができます。

サービス残業がない

残業した時間分だけ残業代が出るのが当たり前ですが、サービス残業という形で労働を余儀なくされる企業も存在します。月20時間以下の残業ということは、1日1時間程の残業ということになります。仕事をしたらした分だけ給与が支払われるのは当然です。

サービス残業がないことが当たり前ですが、ホワイト企業にはサービス残業がないという特徴があります。

給与が高く、福利厚生がしっかりしている

社員に払われる給与が高いということは、会社全体の業績・利益がしっかりあり、社員へ還元されているということになります。業績が安定していると倒産などのリスクがなくなるため、社員が安心して働くことにも繋がります。

また、福利厚生も社員が安心に働く環境作りに役立っています。

給与自体が他と比べても低いとしても、家賃補助などの福利厚生によって、トータルすると手取りが多くなるという場合もあるので、給与が高く安定し、福利厚生が充実している企業はホワイト企業の可能性が高いです。

有給取得率が高い

有給取得率が高いということは、ワークライフバランスを大切にしており、有給が取得しやすい環境であることが分かります。有給を取得することで自分で仕事を代わりに対応してくれる社員がいるということは働く環境が整っている可能性が高いといえるでしょう。

産休・育休の取得実績がある

産休・育休の取得実績がある企業は女性の働きやすい環境にあるため、ホワイト企業である可能性が高いといえます。女性は結婚・出産・育児などの環境が変化する場面が多いですが、復職したいと考えている人も多くいます。

ホワイト企業では、産休育休の取得しやすい環境だったり、託児所が設けられていたりと女性が働くやすくなっています。

柔軟な労働環境

柔軟な労働環境とは、テレワーク(リモートワーク)や時短勤務、フレックスなどが挙げられ、コロナ禍などの社会情勢や個人のライフステージの変化にも対応している企業は社員1人1人に寄り添っている環境作りを心がけているので、ホワイト企業の特徴といえます。

コロナ禍によってテレワークを導入した企業や、育児や介護にために時短勤務ができる企業は柔軟な労働環境が整っています。また、社員同士の理解が必要となるので、働き方の多様性が認めれており働きやすいと言えるでしょう。

研修制度がしっかりしている

ホワイト企業は、新人研修だけでなく、人材育成や入社後にも定期的に研修を行うなど、研修制度がしっかりしており、社員のスキルアップに努めています。

研修を行うには、時間もお金もかかります。しかし、研修せずに配属された部署で仕事をしても業務内容を教えることに加えて、ビジネスマナーなどを教えることも必要になり大きな負担となってしまいます。教える側も教えられる側にとっても研修は大事になってきます。

頻繁に募集していない

頻繁に求人を出していない企業はホワイト企業の可能性が高いです。ホワイト企業は先程紹介した通り、離職率が低く、働き続ける環境が整っているため、人手が足りています。

一方で、ブラック企業の場合は、離職率が高いため、頻繁に求人募集する必要があります。

また、求人を募集する際に年齢や経歴、経験を問わないこともあります。業績が悪いにも関わらず、頻繁に募集している企業には注意が必要です。

口コミサイトが荒れていない

ブラック企業の場合、劣悪な職場環境からその企業の口コミサイトが荒れていることがあります。口コミサイトは、実際に働いていた人からのリアルな声を聞くことができるので、参考にすることをおすすめします。

ホワイト企業の場合は、働き方や給与などに満足しており、退職する人も「結婚するから」や「ヘッドハンティングされてキャリアップしたいから」などといった理由が多いため、口コミサイトが荒れる可能性は大変低いです。