●今後も最高値更新が続くのか?
FRBの動き、特にパウエル議長の発言などが意識され、利下げがいつになるかが金価格にとっても大きな焦点となるだろう。
金にとってのライバルは金利であり、金利が上昇すれば金が買われにくくなる。
インフレの高止まりが続いているとはいえ、これから金利が上昇する場面は考えづらく、金にとっては売られる要素は少ない。
金融商品のひとつとして買われることももちろんだが、安全資産としての需要もある。
コロナ禍は終わっても、ロシアとウクライナの戦争は続いており、イスラエルとハマスの戦況が悪化するとなれば、地政学リスクが意識され、さらに買われる場面が出るだろう。
ただ、金価格も株式相場と同様に買われすぎているという見方もでき、双方が同じように利益確定などで現金化の動きとなれば、相関関係になって下落するリスクも考えられる。
上昇相場に乗って買うより、基本に忠実なドルコスト平均法で投資することが望ましいだろう。