意外と知らないJR「入場券」の秘密 – 普通の「きっぷ」とはどう違うの?

【2】入場券の利用は2時間以内! それ以上は200円加算される

入場券には利用時間が設定されており、24年3月現在では入場券を買ってから2時間以内となっています。

もし購入から2時間経過すると2時間につき200円が加算されます。したがって、駅構内に6時間以上いた場合は計3回分の600円、8時間以上いた場合は計4回分の800円がかかるので注意してください。

入場から2時間を過ぎてしまった場合は、自動改札ではなく窓口で差額を支払うようにしましょう。

なお、この制限時間はJRの「旅客営業規則」には規定されていないため、エキナカ施設がもっと充実してきたら、将来このルールも変わるかもしれませんね。



東京駅構内には「グランスタ」があり、ここでしか買えないお土産やスイーツ、レストランなどが充実しています。ゆっくり見て回るにはとても2時間では足りないでしょう(筆者撮影)

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【3】実は入場券にも定期券が存在する

JR各社では入場券の定期券も発売しています。これは「定期入場券」と呼ばれるもので、駅構内で働く人や、頻繁に駅構内に入場する人のために発売されています。

しかし、近年ではエキナカの販売員は、そのお店の社員証で入場できることもあるそうなので、あまり需要はないとのこと。

定期入場券1カ月分の金額は、東京では大人4,280円、大阪では大人4,260円、JR北海道は大人5,920円、JR四国は大人5,910円、JR九州は大人5,130円となっています。

ちなみに、定期入場券は誰でも買えるわけではありません。JRでは特定の駅で“とくに必要と認められる場合”に限って発行することになっています



(Image:Khun Ta / Shutterstock.com)

定期入場券は誰でも簡単に買えません。特定の駅でとくに必要と認められる場合のみ発行されるものです(写真はイメージです)