フリーランスが休みを取る方法

労働時間が決まっていないフリーランスが休みを取るには、休む日を決めて自分で仕事量を調整するしか方法がありません。具体的に休みを取る方法について解説します。

1. スケジュール管理を徹底して空き時間を作る

フリーランスは基本的にひとりで仕事をするので、自分の都合に合わせて受注数を調整できるメリットがあります。しかし、仮に受注した仕事をこなすのが難しくなった場合、契約形態によっては再委託(誰かにもう一度外注すること)ができません。

収入重視でどんどん受注すると、セルフブラックに陥るケースも。フリーランスとして長く働き続けるために、メリハリをつけて働くことを意識しましょう。

セルフブラックに陥らないために~フリーランス、どう働くか問題~

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かといって、休みを取りたいために受注数を減らしたら、そのぶん得られる収入は低くなります。最低限必要な収入を確保しつつ、休みを取れるようにスケジュール管理を徹底することが重要です。

2. 前倒しで納品する

請負契約の場合、成果物の納期が決まっていることが多いです。納期ぎりぎりではなく、できるだけ前倒しで納品することで、ゆとりがつくれます。このゆとりをうまく活用できれば、フリーランスでも休みを取ることができます。

案件によっては、納期の設定をフリーランスに委ねられているものもあります。ふだんから業務ごとの作業時間を把握しておけば、前倒し納品をすることもできるでしょう。

3. 休みの日を事前に伝えておく

継続案件の場合、クライアント側もどれだけの仕事をお願いしようかと事前に考えているものです。事前に休みを伝えておけば、おおよその稼働時間を把握できるため、お願いする仕事量を調整してくれます。

とくに帰省や旅行などで数日間の休みを取りたいときは、なるべく早めに伝えておいたほうがいいでしょう。

4. 受注数を制限する

小さい子どもがいる場合、保育園からの呼び出しなど急な対応が必要なときがあります。急な予定にも柔軟に対応できるように、事前に受注数を抑えておく方法もあります。

急な予定が入らなければ時間が浮いてしまいますが、そこはすき間時間に納品できる単発の案件に取り組んだり、スキルアップのために勉強したりと時間をうまく使いましょう。

5. 業務を外注する

報酬を受け取りながら休みを取る方法として、外注の活用があげられます。外注で委託した人材が業務を遂行してくれるため、休んでいても成果物が完成し、報酬を受け取ることが可能です。

ただし、基本的に準委任契約は契約書で再委託が認められていなければ、再委託はできません。また、求めるクオリティと予算にあった外注先を見つけるのも時間がかかります。

信頼できる外注先が見つかったら、ふだんから仕事をお願いするなど良好な関係を築いておくことも大切です。

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フリーランスのよくある休み方

フリーランスの休みの取り方にはいくつかのパターンがあります。

  • 土日祝日を休みにする
  • 半日は休みにして週7日働く
  • 週2~3日だけ働いてあとは休む
  • それぞれ具体的に解説します。

    パターン1. 土日祝日を休みにする

    学校や会社が休みになる土日祝日に休みを取る方法は、家族や友人と過ごす時間を重視したい人におすすめです。土日祝日に開催するイベントにも参加しやすくなるため、平日は働いて週末・祝日はしっかり休むといったメリハリをつけた働き方が実現できます。

    パターン2. 半日は休みにして週7日働く

    1日のうち半日だけ働いてあとは休むというパターンは、午前や午後に予定が入りやすい人におすすめです。子どもの学校行事や通院などの予定にあわせやすいメリットがあります。

    稼働時間が短いため、必要な収入を得るためにどれだけ業務を効率化し、集中して取り組めるかを考えなければなりません。

    パターン3. 週2~3日だけ働いてあとは休む

    趣味にたっぷり時間を使いたいなど、プライベートを充実させたい人は週2~3日だけ働く方法もあります。ワーケーションするならこの休み方がおすすめです。またひとつの案件を週2~3日と設定しておいて「もっと稼ぎたいな」と思ったときに他の案件をかけもちすることもできます。

    フリーランスは自分で仕事の進め方を決められるため、自分なりの就業規則を作ってみても良いでしょう。

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