私ごとで恐縮ですが、最近MCU作品にどハマりしていまして……。MCUとは、マーベル・シネマティック・ユニバースのことで、スパイダーマンやアベンジャーズといったスーパーヒーロー映画を製作するレーベルのこと。

 

「いまさら!?」という声が聞こえてきそうですが、10年以上経った今は、ほぼ時系列順にまとめて見られるので、話も繋がるしわかりやすい! 関連作品もほぼ一気見できるので、今まで見ていなかった人こそ今見るのがおすすめなんです。

 

今回ご紹介する『町山智浩のアメリカスーパーヒーロー徹底解剖』(町山智浩・著/イースト・プレス・刊)は、そんなMCU作品やバットマンなどで知られるDCコミックスのヒーロー映画を解説した一冊です。監督の思いや作品に影響を与えた映画や文化を知りたい方におすすめの内容になっていますよ!

 

配信も開始された『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』

私が唯一追いかけていたMCU作品は『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズでした。今年のGWに3部作最後の作品『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』が公開され、ウキウキで公開初日に出かけたところ、前日にシリーズ1・2を復習したにもかかわらず、全く話が通じなくて「わたしゃ何を見せられているんだ?」と約2.5時間ポカーン。そう。『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』は単なる続編ではなく、いくつかのMCU作品が関わっていることを知らずに劇場へ行ってしまったのです。

 

それを知った当初は超イライラしたのですが(笑)、MCU作品を時系列順に見始めてみたら、まぁ〜面白い。たくさんの登場人物がリンクしながら『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』そして『アベンジャーズ/エンドゲーム』へと繋がっていくのは圧巻! 今からでも全然楽しめるじゃん! と、一気にハマってしまいました。

 

そんなきっかけをくれた『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズのジェームズ・ガン監督。実は1と2を撮影した後、過去のツイートを掘り起こされ3の監督から外されていたのだとか。

 

鬱々としていたジェームズ・ガンを拾ったのは、マーベルのライバル会社、DCでした。DCは『スーサイド・スクワッド』(2016年)の続編『ザ・スーサイド・スクワッド“極”悪党、集結』(2021年)の監督としてガンを抜擢します。これも実に面白い人選ですね。

(『町山智浩のアメリカスーパーヒーロー徹底解剖』より引用)

 

これが評価され、なんと『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』の監督に復活! 紆余曲折を経た監督の思いと共に見る作品は、物語以上の感動がありますよね。『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』は、ディズニープラスでもすでに配信されていますので、これから見るという方は、MCUの過去作品、そして本書を読んでから見るとより楽しめますよ!

 

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『スパイダーマン』が背負う十字架とは?

日本でも大人気の『スパイダーマン』シリーズですが、いくつもシリーズが出ていて「何からどう見たらいいかわからないよ〜」という人も多いですよね。初代のトビー・マグワイヤ版(3作品)、『アメイジングシリーズ』の2代目アンドリュー・ガーフィールド版(2作品)、3代目がアベンジャーズとも関わってくるトム・ホランド版(3作品)の3シリーズがありますが、それぞれ個性的なスパイダーマンで、物語も境遇も違うので、同じスパイダーマンでも趣が異なります。これから見る方は主演俳優ごとに見るのがオススメ。

 

しかし、全体を通じてなんとなく感じるのは、アゲアゲ感より主人公の孤独感。他のヒーローとも通じるかもしれませんが、何か十字架を背負っている……そんな雰囲気を感じます。町山さんもスパイダーマンのページでこんな言葉を残していました。

 

ヒーローとしての責任と、恋愛や友情は両立しにくい。ヒーローとして生きる以上、愛するものを危険にさらしてしまうから。ヒーローがマスクで顔を隠し、孤独な存在として生きることが多いのには、ちゃんと必然性があるんです。

(『町山智浩のアメリカスーパーヒーロー徹底解剖』より引用)

 

町山さんの解説と共に映画を楽しむと「なるほど」と思える部分がたくさん出てきます。ちなみに、本書には作品のネタバレがたくさん掲載されているので、まだスパイダーマンシリーズ見たことないという人は、ある程度作品を見てから読むのがおすすめですよ!