メタバースプラットフォーム「STYLY」 を運営するPsychic VR Labは1月16日、香港を拠点にするWeb3.0企業Animoca Brands(アニモカブランズ)の戦略的子会社、Animoca Brand株式会社(アニモカブランズジャパン)などから2億円を調達したと発表した。うち1億円を、Animoca Brand株式会社が出資。調達で得た資金で、STYLYの都市型XRエンターテインメント事業のグローバル展開を目指すという。

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STYLYは、VR(仮想現実)やAR(拡張現実)などXRのクリエーティブプラットフォームで、アーティストアカウント数は5万、スマートフォンの閲覧用アプリは500万ダウンロードを超えている。2022年には都市の3Dデータをテンプレートとして取り込み、STYLY上で作成した都市と連動したコンテンツを配信できる、リアルメタバースプラットフォームとして機能拡張。渋谷、新宿、熊本、新潟、筑波など国内各地のほか、米ニューヨークのタイムズスクエアやスペイン・バルセロナのサグラダファミリアなどと連動したコンテンツを提供している。

Animoca Brand株式会社とPsychic VR Labは、同年6月に米ニューヨークで行われたNFTに関する世界最大規模のイベント「NFT.NYC」でコラボレーションしたことを契機に、出資に至ったという。Animoca Brands株式会社の共同創業者、岡沢恭弥氏は「今後、XRテクノロジーで現実空間の可能性が拡張され、建物内の吹き抜けや公園など都市のあらゆる空間がデジタルツインとして価値が高まり、そのメディア化やエンターテインメント空間としての創出が可能になる。提携により、Animoca Brandsが誇る400社を超えるグローバルWeb3エコシステムと連結することで、これらのデジタルツイン上に新たな経済圏を創り出し、弊社が提携するIPホルダーのコンテンツを活用したこれまでにない新たなビジネスを生み出していく」とコメントしている。

Psychic VR Labへの投資には、米不動産テックファンドの Agya Venturesも参加している。