放送事業会社の東北新社は1月16日、Web3を活用した新規事業として、近未来の渋谷を舞台にしたNFT プロジェクト「アイリダ」を始めたと発表した。同社社員の岸正真宙氏が原作の小説「アイリダ」を基に、イラストレーター PONKO氏による多種多様なキャラクターのイラストをNFT化し、漫画化やアニメ化などさまざまなメディアミックスを展開する。

小説「アイリダ」は、渋谷限定の拡張現実型SNS「アイリダ:IRI-DO」が若者の間で急速に広まった近未来が舞台。「アイリダ:IRI-DO」のアカウント乗っ取りの被害が多発し、高校2年の不破芳美(ふわよしみ)が、被害を受けたという友人、水島茜音(みずしまあかね)の相談を受けて犯人を捕まえようと渋谷へ乗り込む。一方、乗っ取り事件を取材していた記者の河村康(かわむらやすし)はある夜、奥渋谷で青年2人組に遭遇。その2人の顔の真ん中には、大きな「穴」が開いていた……。

NFTは、アイリダのエリアの一つである、近未来的なバーチャルシティー「メトロポリタン」世界から、服装や背景、パーツなどがランダムに組み合わったジェネラティブNFTのコレクションになる。3月以降に、3333個のNFTを販売。うち約数十個は、浪川大輔、潘めぐみ、小林ゆう、花守ゆみり、罵尻ロマ子といった人気声優のボイス付きでリリースする。

1月18~19日にはDiscordのアカウントを限定オープンし、先行購入権を配布する予定。NFTの所有者はコミュニティー活動に参加できるほか、限定グッズの販売や次回NFTの優先販売、限定イベント、二次創作の解放などの特典が提供される。