人気サッカー漫画「キャプテン翼」のブロックチェーンゲーム「キャプテン翼 -RIVALS-」が、1月12日にサービス開始した。原作漫画に登場する選手たちをNFTで育成し、他のプレーヤーと対戦できる。

VRゲーム開発などを手がけるThirdverse、モバイルオンラインゲームの企画・開発企業KLabの子会社、BLOCKSMITH&Co.などが運営する。当初は2022年内のローンチ予定だった

従来のスマートフォンゲームとは異なり、たとえ同一選手であっても、すべて異なる絵柄やパラメーターなどで構成されるようプログラミング。自分だけのジェネラティブNFTとして生成されるため、世界にひとつだけのオリジナルNFTを育ててライバルと対戦できる。原作を完全再現した「ライバルモード」や、選手やサポートキャラクターでオンライン対戦ができる「PvPモード」の2つのゲームモードを用意。NFTになった選手には、ゲーム内で再生される必殺技3D動画と、音楽家でプロデューサー、DJの大沢伸一(MONDO GROSSO)氏が手掛けるジェネラティブBGMがそれぞれ付属する。

ゲーム開始には、招待コードと最低ひとつの選手NFTが必要。招待コードは、ゲームの参加者からもらうか、要認証のDiscordの招待コード共有チャンネル(#code-share)から入手できる。さNFTはゲーム内のマーケットプレイスで、他プレーヤーが出品したものを購入できる。

ゲーム内では、ガバナンストークンの「TSUBASAGT」と、選手の育成に用いられるユーティリティートークン「TSUBASAUT」が使われる。サービス開始を記念して、初期ゲームプレーヤーを対象にTSUBASAGTの配布キャンペーンも開催する。

同プロジェクトは、Polygon、OKX、YGGなどのブロックチェーン企業とパートナーシップを締結している。またゲームの公式アンバサダーには、Jリーグ、FC東京所属の長友佑都選手、ヴィッセル神戸所属で元スペイン代表のアンドレス・イニエスタ選手が就任している。

「キャプテン翼」関連では、2022年6月に香港のブロックチェーン企業Animoca Brands(アニモカブランズ)傘下の人気NFTゲーム「The Sandbox」上で、「キャプテン翼Land」がリリースされている

また同5月には、版権を違法に使用したNFTが発売。公式アカウントと漫画原作者の高橋陽一氏が「『キャプテン翼』に関するNFTの権利は独占的に(権利管理会社の)株式会社TSUBASAが管理している」と指摘し、販売予定や二次販売の可能性があるNFTプラットフォームとも情報共有した上で、作品ファンに向けて違法NFTを買わないようにと呼びかける騒動が起きていた。