2023年の仮想通貨の見通し、ビットコイン(BTC)は高騰する?

鍵は米国の金利政策

技術的には進歩を続けていることを考慮すると、長期下落トレンドを脱出するためのきっかけおよび下落原因が重要となるでしょう。今回の長期下落トレンドが開始した理由は米国における量的緩和政策が終了してテーパリングを開始し、2022年は驚異の75bps(0.75%)という急激な利上げを米FRBが行ったことで金融引き締めの影響を強く受けたことが理由となっています。

12月のFOMCではドットチャートによる2023年−2024年の金利政策の見通しが発表されており、金融緩和に友好的なハト派によっていると見られたFRBも2023年は引き続きタカ派で利下げは現状2023年末であるということから「2023年は次の長期上昇トレンドへの転換点である」と推測することができるでしょう。

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2023年の仮想通貨相場見通し

ファンダメンタルとしては米大統領のアノマリーを控えており、2024年にはビットコインの半減期が控えています。一方でFTXグループの破綻と経営陣の顧客仮想通貨の使い込みという巨額詐欺事件の影響は大きく、仮想通貨レンディングの破産に伴う資金ロックや流出の影響は無視できないため、引き続きの金融引き締めから考慮してマウントゴックスが破産した2014年と同じような値動きになると予想できるのです。

また注意が必要なのが2023年初旬まで利上げが継続することから、経済指標に強く相場が左右されて第一四半期(Q1)は落ち込みやすいため、1−2月は最安値を更新する可能性が高まります。逆に言えばここが狙いどきであるといえ、ピンチは最大のチャンスとなり、金融緩和の見通しである2023年末にかけて高騰とはいかずも相場全体が緩やかに回復し、2024年には長期上昇トレンドに転換していると見られるでしょう。

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