グリー子会社でスマートフォン向けメタバース「REALITY」などを展開するREALITYは12月21日から、沖縄県のシンボルの首里城の復興を応援するメタバースイベントを2023年1月18日まで開催している。2019年に火災で正殿などが全焼した首里城の復興を目指す「DIJI SHURI XR(デージ・シュリ・エックスアール)プロジェクト」と連携し「REALITY内」に同プロジェクトの特設エリアを期間限定でオープンしている。

DIJI SHURI XRは、地域活性化などを手がけるオトナリを代表企業に、中学・高校の部活動として10年以上にわたり首里城観光ガイドを行ってきた興南学園、首里城のデジタル復元に取り組む「OUR SHURIJO」とともに立ち上げられたプロジェクト。「REALITY」は、スマートフォンから手軽にオリジナルアバターを作成できるコミュニケーションプラットフォームで、アバターのままでバーチャル空間の中を動き回ることができる「ワールド」機能などを提供している。

特設エリアは、10月にクラウドファンディングで集めた支援金をもとにREALITY内に設置。エリア内に設けられた首里城正殿は、デジタル復元のために国内外から投稿された8万枚以上の写真から生成されている。ユーザーがアバターでステージに上がると、音楽に合わせて踊る「カチャーシー」などが体験できる。

エリア内の音楽は、テレビドラマ「野ブタ。をプロデュース」の主題歌になった「青春アミーゴ」などを手がけた音楽プロデューサーのzopp氏が監修し、沖縄出身のDJ、HELKTRAM氏が制作している。期間中は、部活動として首里城ガイドを行ってきた興南学園アクト部の生徒や、プロジェクト賛同者による配信も実施。エリア内のモニターでは、カチャーシー動画や首里クイズ、zopp氏主催の音楽座談会などが視聴できる予定。