Photo:片方が一旦停止の交差路でも「停車せずに飛び出す車」はいる ©sawahajime

 現在は「防衛運転」が必要な時代になってしまった。初回は「車の止め方」、2回目は「危ない車に近づかない」、3回目は「他人に危害を与えない」と見て来たが、引き続き色々なヒントを提供してみたい。

【前回は】防衛運転 その3

●歩行者の突発行動

 普段車の運転に無縁なお年寄りや、子供は、突然予測不能な行動をする場合がある。

 子供は何かに興味を持つと、突然その対象物に向かって、周囲の状況に気を配ること無く、駆け出したりする。虫が顔の近くに飛んできただけで、驚いて駆け出したりするので、特に注意が必要だ。

 お年寄りや、車の運転に関係が無いおばちゃんは、言い方は良くないが、「道路は自分の物」みたいな感覚で、車には特段の注意も払わず行動しがちである。例えば、バスを降りた途端に、後続車の有無を確かめずに、バスの前方から道路を横断しようとする。

 色々な突発行動を予測することが防衛運転に繋がる。

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●自転車はヤバイと心得よう

 自転車に乗る人は、大多数はまともに交通法規を習っていないから、道路運送車両法の「軽車両」であるとの認識をしていない場合が殆どと考えても間違いない。

 因みに、チューリッヒ保険の内容を引用させていただくと、『軽車両とは原動機を持たない車両のことをいい、道路交通法の第2条11項では軽車両を次のように規定している。「自転車、荷車その他人もしくは動物の力により他の車両に牽引され、レールによらないで運転する車(そり及び牛馬を含む)」を指す。 また「身体障害者用の車いす、歩行補助車や小児用の車以外のもの」を指す。』とある。

 「電動アシスト自転車」が普及する以前は、歩道がある坂道を横切って車道に出る際は、下って来る方を重点に注意して置けば、登って来る自転車はスピードが出ていないから、注意を払うだけでも良かった。

 しかし、最近は遥か手前にいるので、坂を下って来る方に気を取られていると、思いがけないスピードで近づいてくる。