「CEATEC 2022」において、京セラは映像が空中に浮かび上がる「高精細空中ディスプレイ」を初披露した。このディスプレイはインタラクティブ機能を有していて、表示したコンテンツが指に反応したり、ピンチ機能で拡大/縮小表示したり(非接触)、商品をクルクルと回して見ることなどができる。従来の3D表示ディスプレイよりも鮮明に見えるのも特徴。
独自設計のミラーを折り畳むように配置することで小型化を可能にした。また、光学設計技術と京セラが培ったディスプレイ技術を応用している。展示ブースでは3種類の「高精細空中ディスプレイ」が展示されている。この技術を公開するのは今回が初めて。
この技術の用途としては高精細な映像表示が求められる医療分野、映像没入感のあるアミューズメントやエンテタインメント、美術品や店舗などの物品のディスプレイ、自動車のダッシュボードなどでの活用が考えられる。
展示デモは3種類
デモは3種類のディスプレイが用意されていて、それぞれ用途も異なるものになっている。
ひとつは立体の魚がヒラヒラと泳ぐデモで、指を近づけると魚が反応し、指を追うような動きをする。
もうひとつは少し小型のディスプレイでリング(指輪)が浮かんでいる。商品ディスプレイなどを想定していて、指でピンチして拡大したり、クルクルと回して360度じっくり見たりすることができる。
3つめはテーブル型。最初はたた、コーヒーカップが並んでおいてあるテーブルだと思っていたが、正面に立つと、コーヒーカップの間なキャラクターやメッセージが浮かび上がって見えた。
■動画 京セラが映像が空中に浮かぶ高精細ディスプレイを初公開