予想5. 物価高(インフレ)に伴う価格転嫁が明暗を分ける

これはFPとしても活動している立場からの見立てですが、普通に考えれば来年もいわゆる「物価高(インフレ)」の傾向に変わりはないでしょう。

つまり、生活費などが高騰していく一方、会社員の場合はある程度の「賃上げ」がなされるものと見込まれます。

一方、フリーランスの場合、会社員のような「半自動的な賃上げ」を期待するのは難しいでしょう。自分から「価格交渉」を行い、最低でもインフレ分を補填する意識は欠かせなくなってきます。

ただ「インフレしてるから報酬上げてください」とだけ伝えても報酬は上がりづらく、その際シビアに見られるのが「これまでの成果」です。

フリーランスや副業者として結果を残しつつ専門性を高め、「この人がいないと困る!」という状況をつくれるか。そうなれば単価交渉は成功する一方、単価交渉ができない立場になると実質的な報酬はどんどん目減りしてしまいます。

▼価格転嫁・単価交渉について知れる記事▼

【漫画】フリーランスの単価アップの極意は「昇龍拳」と「波動拳」にあり

Workship MAGAZINE


フリーランスの単価の決め方は? 交渉方法や見積書の書き方を解説

Workship MAGAZINE


スキルはあるのに稼げない…稼げるフリーランスに必要な“制作スキル以外の能力”とは?

Workship MAGAZINE

(広告の後にも続きます)

まとめ:フリーランスが「会社員」に近づく?

フリーランス・副業業界の5大トレンド予測、いかがでしたか?

総評として1つ言えそうなことは、フリーランス・副業者は「保護」も「負担」も増えそうだ、ということ。従来は「リスクもリターンも大きい」のがフリーランスでしたが、各種法整備によりどちらもマイルドになりそうだと感じています。

これは、言い換えると「フリーランスが会社員に近づいている」ともいえそうです。福利厚生が充実する一方、収入額が低い傾向にある会社員のように、フリーランスの立場も少しずつ変わっていきそうです。

ただし、こう言ってはなんですが、実際のところは2024年になってみないと分からないもの。

大きなニュースが出され次第、来年も「毎週月曜更新!フリーランス・副業ニュース」のような形で、フリーランス・副業業界のトレンドを皆さまにお届けしていくつもりです。

それでは、来年も引き続きよろしくお願いいたします。

(執筆:齊藤颯人 編集:Workship MAGAZINE編集部)