【若手の昇進意欲】昇進したい/したくないでほぼ2極化。学習意欲や上司・先輩からのアドバイスの受け止め方などに違いも

「昇進に意欲的なグループ」の5割超が「成長に不安」。「周りの昇進を気にしている」も7割を超える

最後に、同社は「自己の成長に関する不安や焦りを感じているか」を尋ねた。すると、“意欲的でないグループ”は26.3%であったのに対し、“意欲的なグループ”は53.8%と、不安や焦りを感じている人の割合が高い結果となった。上司や先輩からアドバイスをもらっていても、不安や焦りは払拭しきれないことがうかがえる。

さらに、「同僚や友人の給料や昇格の状況は気になるか」と尋ねたところ、“意欲的なグループ”の72.5%が「とても、またはそれなりに気にしている」ことがわかった。

対して、“意欲的でないグループ”は同回答が23.7%と低く、意欲的なグループはそうでないグループに比べ、約3倍の人が周りの昇進を気にしているようだ。

本調査結果から、昇進やそれに準ずる目標がある人は、達成に向けた意識が働くことがわかった。また、「到達したい地点に対して現在の自分はまだ未熟だ」という認識から不安や焦りが生まれ、自身のレベルを上げるためにプライベートの時間を学習に充てたいと感じたり、上司や先輩からの言葉を成長の糧として受け止めたりする姿勢が見て取れる。これらの調査結果を踏まえると、昇進意欲のある人の成長を促すためには、業務中の学びや経験を増やす、業務時間外の当人の努力を支援するといった工夫が必要となりそうだ。