■ライカらしく撮れる「LEITZ LOOKS」が進化!

実際に写真を撮ってみて、Leitz Phone 3の最大の魅力と感じられたのが「LEITZ LOOKS」。ライカらしい写真を撮影できるモードです。

Leitz Phone 3に搭載されているのはSUMMICRONレンズですが、レンズを交換する感覚で、「SUMMILUX 28mm」「SUMMILUX 35mm」「NOCTILUX 50mm」の3つのモードに切り替えて撮影できます。これは前モデルから搭載されている機能ですが、今回は、LEITZ LOOKSで撮影する際にも、F1.4からF8までの6段階の可変絞り機能が追加されました。LEITZ LOOKSでも、撮影者任意のボケのコントロールが可能になったわけです。


▲レンズを変える感覚でモードを切り替えられ、絞り値や色調フィルターも変えられる

さらに、LEITZ LOOKSで楽しめる色調フィルターにコントラストを強調する「ENHANCED」と鮮やかな「VIVID」が追加され、6つのフィルターを使い分けられるようになりました。


▲「SUMMILUX 28mm」モードの「ORIGINAL」で撮影


▲「MONOCHROME」で撮影


▲「CINEMA CLASSIC」で撮影


▲「CINEMA CONTEMPORARY」で撮影


▲「ENHANCED」で撮影


▲「VIVID」で撮影

Leitz Phone 3はデフォルトの「写真」でもきれいに写り、「マニュアル写真」モードでは、デジカメ同様の細かい撮影設定を行えます。しかし、ライカらしさを存分に味わうにはLEITZ LOOKSで撮影するのがおすすめ。LEITZ LOOKSで撮るだけで満足できること請け合いです。


▲「マニュアル写真」にはスマホの傾きを検知する機能も搭載(左)。多彩な撮影モードを備えている(右)

なお、フロントカメラは約1260万画素で、F値2.3、焦点距離は27mm。マニュアルでの設定も可能で、鮮明な画質で写りますが、LEITZ LOOKSには対応していません。

 

(広告の後にも続きます)

■基本性能も満足必至

Leitz Phone 3は、スマホとしての基本性能もトップクラス。CPUはSnapdragon 8 Gen 2(最大3.18GHz)で、メモリ(RAM)は12GB。内部ストレージ(ROM)は512GBで、microSD(最大1TB)を装着して拡張することもできます。

約6.6インチのディスプレイは、シャープの「Pro IGZO OLED」で、最大解像度は2730×1260ドット。最大240Hzの高リフレッシュレートに対応しつつ、省電力にも配慮されていることが特徴。バッテリー容量は5000mAhなので、かなりヘヴィに使う人でも電池は1日持たせられると考えていいでしょう。


▲ディスプレイは明るく、視認性は良好

生体認証は指紋認証と顔認証に対応。指紋センサーはディスプレイに搭載されていて、スピーディに登録でき、2本の指を当てないと解除できないようにするなど、セキュリティを高めることもできます。


▲指紋センサーは「Qualcomm 3D Sonic Max」という技術を用いており、登録も認証もスピーディー

スピーカーはステレオで、臨場感を高めるドルビーサウンドにも対応。イヤホンジャックを備えているので、お気に入りのヘッドフォンで音楽や映画を楽しむこともできます。

防水・防塵、おサイフケータイにも対応しているので、ほぼ全部入りのハイエンド仕様と言っていいでしょう。

*  *  *

Leitz Phone 3のスペックを見ると、2023年7月に発売されたシャープの「AQUOS R8 Pro」と共通する部分が多く、Leitz Phone 3はAQUOS R8 Proをベースとするモデルと捉えてよさそうです。Leitz Phone 3の優位性は、 高級感のあるデザイン、LEITZ LOOKSを使えること、内部ストレージが多い(Leitz Phone 3は512GB、AQUOS R8 Proは256GB)などが挙げられます。AQUOS R8 Proにもライカ監修の同じカメラが搭載されていますが、ライカの世界観を満喫したいのであれば、Leitz Phone 3を選ぶことをおすすめします。

>> Leitz Phone 3

<取材・文/村元正剛(ゴーズ)

村元正剛|iモードが始まった1999年からモバイル業界を取材し、さまざまな雑誌やWebメディアに記事を寄稿。2005年に編集プロダクション「ゴーズ」を設立。スマホ関連の書籍・ムックの編集にも携わっている。

 

 

【関連記事】

◆7万9800円の格安折りたたみスマホで日本市場に参入。「nubia」って、どんなブランド?

◆ライカとのコラボを強化した「Xiaomi 14」シリーズ。日本発売はあるのか!?

◆円安不況時代の賢いスマホ購入 5つのポイント&注目ハイコスパスマホ5選