エクステリア・ガーデンリビングの設計・施工を営む有限会社シープランツは、都市公園管理や廃棄物処理業などを行う有限会社ジャパンクリーンサービスへ会社譲渡を実現されました。設立から20年以上堅実な経営を続けてきたシープランツ代表取締役の森修一様は、後継者不在によりM&Aを検討。M&Aアドバイザリー業務を手掛ける「株式会社アシブネ」とともに後継者探しを進めてきました。自身で創業した会社を異業種となるジャパンクリーンサービスへ譲渡することを決めた背景や、M&Aの過程における心情の変化について、森様にお話を伺いました。
譲渡企業 | |
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社名 | 有限会社シープランツ |
業種 | エクステリア・ガーデンリビングの設計・施工 |
拠点 | 愛媛県 |
譲渡理由 | 後継者不在 |
譲受企業 | |
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社名 | 有限会社ジャパンクリーンサービス |
業種 | 都市公園管理業、廃棄物処理業など |
拠点 | 広島県 |
譲受理由 | 新規エリアへの進出 |
「脱下請け」の取り組みで、安定的な経営体制を実現
長年にわたり無借金経営を続けてきたシープランツは、多くの会社がコロナ渦で苦境に立たされる中でも、売上を大幅に減少させることなく経営を続けてきました。同社の取引先は、個人宅・病院・店舗などからの直接依頼が多く、元請けと下請けの比率は9:1。売上の9割を元請けが占めるこの比率は、10年以上前から全社で取り組まれてきた「脱下請け」の成果だと森様は話します。
また、下請けとしては大手ハウスメーカーや工務店との良好な取引関係を続けているなど、安定経営を長らく続けてきた森様は、もともと知り合いからの紹介をきっかけにこの業界に参入されたといいます。
「もともと私はスーパーの一社員として働いていました。そのスーパーに、建材屋の社長と同級生の役員がおり、その方から次の職場として建材屋を紹介してもらいました。この出会いが、私が施工の世界へ入るきっかけとなりました。
その建材屋で6年ほど働き、その後独立して立ち上げたのがシープランツです。振り返ってみると、自分が面白いと感じる庭づくりの仕事と出会えたことは、私の人生における大きな転機になりました。」
シープランツは、庭師・プランナー・建設現場の職人など、少数精鋭のプロフェッショナルから成る企業。森様は、メンバーと共に苦難を乗り越えてきたことで現在の安定的な経営環境がつくることができたと、これまでの歩みを振り返ります。
「他の会社も同じだと思いますが、会社の経営は山あり谷ありの連続です。谷間にいるときに、従業員と一緒に解決策を考えてきた結果が、現在のシープランツという会社なのだと思います。」
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時間をかけてプラットフォームを選定し、バトンズでM&Aを進める
シープランツを譲渡しようと森様がバトンズに直登録されたのは、3〜4年ほど前のこと。後継者不在を理由にM&Aを検討し始め、まずはネットで検索をしていくつかのM&Aプラットフォームに登録。その後、時間をかけて信頼できるサイトを慎重に見極めていかれたそうです。
「バトンズに登録した頃、私の年齢は60代後半でした。後継者がいなかったため、以前から『事業承継のために何か手を打たなければならない』という想いがありましたが、60代後半に差し掛かって、いよいよ差し迫ってきたという気持ちでした。
そのため、できるだけ早く相手を見つけたいと急ぐ感情はありましたが、どのM&Aプラットフォームが信頼できるサイトかすぐには分からず。気持ち的には急ぎつつも、時間をかけてしっかりと見極めていくことにしました。」
そうしてバトンズを選定された森様は、M&Aアドバイザーによるサポートを受けてM&Aを進めることを選択。バトンズの認定アドバイザーである「株式会社アシブネ」白石様を紹介され、今回のM&Aを二人三脚で進めていきました。白石様の実直な人柄と安心感は、森様がM&Aを本格的に進める原動力となったと森様は話します。
譲渡先を検討する際、森様が重視していたポイントは、従業員を継続的に雇用してもらえることと、社名を残してもらえること。そして、異業種の企業へシープランツを譲りたいという希望もありました。
「同業社に譲渡した場合、同じ業界の会社同士ということで今までの延長線上の事業戦略になる可能性が高いでしょう。私はそれよりも、異業種の新しい発想や目線を取り入れた方がシープランツの将来性を考えたときに良いのではないかと感じていました。また、異業種の方が弊社の苦手な部分を補完してくれるなど、シナジーや利点もあるのではないかと考えました。」