老舗監修のりの味や天むすの東西の違いを深掘り

そのうえで、筆者が味で気になったのは2点。ひとつは、山形屋海苔店監修ののりと、通常ののりでは味がどれだけ違うのかということ。近しい味わいのおむすびと食べ比べました。


↑左は定番の「手巻 紅しゃけ」。右が特別なのりを使った老舗のりコラボです

 

2商品を並べて「おっ」と思ったのは、価格が一緒であること。ファミリーマートの開発担当者に聞いたところ、やはり山形屋海苔店監修のりのほうがコストはかかっているとのことですが、おむすびの価格は企業努力で高くならないように頑張ったそうです。これはありがたい!


↑色はほぼ一緒。ただ、香りからして山形屋海苔店監修のりのほうが凛々しい風味がしました

 

さすがは匠が認めたのり。監修版はより磯のダイナミック感があり、例えるなら海との距離が近いイメージ。味も濃く「これぞTHEのり」的な、堂々とした主張を感じました。


↑もうひとつ気になった点は、「どん兵衛天ぷらむすび」の東西で変わる味の違い。食べ比べて明らかにしました

 

なるほど! 東の「どん兵衛天ぷらむすび」は、かつおダシの旨みとともに醤油感がシャープさを引き立て、甘じょっぱさを感じる味わい。一方西の「どん兵衛天ぷらむすび」はダシ感がやわらかく、旨みの余韻もふわっと広がります。味の濃さは同じながら、ダシの表情が違うことを実感できました。


↑味にインパクトがあるのは、やはり「U.F.O.ぶっ濃い濃厚そばめし」。甘辛くスパイシーなソースがご飯と麺の両方にしっかり染みており、ジャンクなヤミツキ感がウマいです

 

ファミリーマートとしても2023年よりおむすびが好調な売り上げであることを実感しており、今回のキャンペーンは昨春の10%増を目標にしているとか。前述した通り、やはりおむすびはアツいようです。同社としてはゴールデンウィーク以降もきっとおむすび企画を打ち出すはずで、今後も目が離せません!