エクセル初心者が覚えるべき表の作り方
関数や数値の計算を解説したところで、次に簡単な表の作り方を紹介していきます。
ステップ1.データを入力する
まず行うべきは、セルに数値などを入力することです。
ここからの例は試験の科目別点数表を挙げています。
B3のセルから名前A~E、C2からG2までに科目名とその下にA~Eの点数を入力しました。
オートフィル機能
A~Eに1〜5の番号を振る際に、役経つのが「オートフィル機能」です。
名前を入力した列の左にA3セルから縦に番号を入力することにします。連続した数値を入力したい時は連続する数値の先頭を入力し、そのセル(ここではA3)を選択します。
セルを選択したら、選択したセルの右下に四角いポッチが表示されます。ポッチにマウスポインターを合わせると黒の十字に変わります。
そのまま下にドラッグします。
するとドラッグしたセルまで連続した数値が表示されます。このように「オートフィル機能」を使用すると、簡単な数字はもちろん、日付や曜日なども簡単に入力することができるので、覚えておくと便利な機能になります。
ステップ2.計算する
ステップ1で入力した数値を使って計算していきます。
SUM関数を使って合計点を算出する
まずは、各学生のテストの合計点を求めていきます。
計算結果を表示したいセルを選択し、合計値を計算する関数「=SUM」を入力します。
国語、社会、数学、理科、英語の点数を合計したいので、C3〜G3までをドラッグし、選択します。
選択し、合計値を表示するセルが「=SUM(C3:G3)」となったのを確認し「Enter」を押すと合計値が表示されます。
B~Eの学生の合計値も同じ手順で算出することができます。
先程紹介した「オートフィル機能」はこういった関数にも使用できるので、ぜひ使ってみてください。
AVERAGE関数を使って平均値を算出する
次に、テストの点数の平均値を算出するために、平均値を求めるAVERAGE関数を使用します。計算結果を表示したいセルに「=AVERAGE(」と入力し、範囲を選択します。
選択したセルが「=AVERAGE(C3:G3)」であることを確認し、「Enter」を押すと平均値が算出できます。
ステップ3.レイアウトを整理する
最後にレイアウトを整理していきます。
文字サイズの変更
文字のサイズを変更したい時は、変更したい範囲を指定し、ホームタブ内にある「フォントサイズ」箇所にある「v」をクリックし、お好みのサイズに変更したら完了です。
文字色の変更
文字色を変更した時は、ホームタブ内にある「フォントの色」の「v」をクリックし、お好みの色に変更したら完了です。
セルの背景色の変更
セルの背景色を変更したい時は、ホームタブ内にある「塗りつぶしの色」の「v」をクリックし、お好みの背景色に変更したら完了です。
左右・中央揃えのやり方
文字の左右、中央揃えを統一にしたい時はまず、揃えたいセルを選択し、その後ホームタブ内にある「配置」から「左右、中央揃え」の中のどれかを選択します。
罫線の引き方
最後に罫線を引いて、見やすくバランスを整えていきます。
まず、罫線を引きたいセルを選択します。その後ホームボタン内にある「フォント」グループから「罫線」の「v」をクリックします。「罫線」の中から付けたい罫線を選択したら完了です。
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エクセル初心者がやりがちな失敗
最後にエクセル初心者に起こりがちな失敗例と解決方法を紹介していきます。
「####」と出てしまう
表と作り、日付などを入力すると「♯♯♯♯」と表示されてしまうことがあります。これはセルの表示形式に問題があり、表示形式を見直せば解決します。
「表示形式」とはホームボタン内の「数値」グループの中にあるコマンドのことを指します。
日付を入力したのに、セル上に反映されない場合は
1,日付を入力したセルを選択し、表示形式を「日付」に指定する。
日付を入力したセルの表示形式を「日付」に指定すれば、西暦や月日が表示されるようになります。
2,あらかじめ表示形式を「文字列」と指定してから入力する。
あらかじめセルの表示形式を指定しておけば、入力した数値をそのまま表示することができます。
頭の「0」が消えてしまう
頭に「0」を入れると…
消えてしまいます。
エクセル内に電話番号などを入力する際に、頭の「0」が消えてしまうことがあります。
頭の「0」を消さずに入力する方法を紹介していきます。
アポストロフィーやシングルクォーテーションを使用する
セル内に数値を入力する時にその先頭に「’」(アポストロフィー、シングルクォーテーション)を入れるとセル内のデータが文字列として扱われるので、頭の「0」が消えずに表示されます。
「’」を先頭に入れると…
「0」が反映されます。
表示形式を文字列に変更する
また、数値を入力したいセルを選択し、ホームタブ内にある数値グループの中の「表示形式」をクリックし、「文字列」を選択します。すると、そのまま数値が反映されます。
計算が正しくできない
先程紹介した「オートフィル機能」を使って計算結果が正しく表示されないということありませんか?
例えば、購入額に10%の手数料をかけた金額結果を表示したときにまず下記のようにデータを入力し、計算します。
購入額×手数料(10%)なので、「=(購入額)*(手数料10%)」となり、残りの手数料を表示するためC4の数式をオートフィルしようとして、下にドラッグすると下記のようになってしまいます。
C5のセルを確認してみると、「=B4*C1」となっている計算式が「=B5*C2」となってしまっています。手数料の数式はC1のセルなので、数式がコピーされていてもC1を固定しなければいけません。
そこで使用するのが「絶対参照」です。
絶対参照とは、数式をコピーした際に指定したセルがずれないようにする計算方法なので、もし数式がずれてしまった場合は絶対参照を用います。
絶対参照の使い方は、固定したいセルの列数と行数の前に「$」を入力します。ここで選択されているセルは「C1」なので「$C$1」と入力します。
「Enter」を押し、手数料を算出したらオートフィル機能を使用し下にドラッグすると「C1」を固定したので、それぞれの手数料を計算することができます。
セル内の改行ができない
セル内で改行しようとして「Enter」を押すと入力が完了してしまいます。
セル内を改行したい時は、
1,セルをダブルクリックし編集モードに変更する
2,改行したい箇所をクリックし、カーソルを合わせる
3,「Alt」キーを押しながら「Enter」を押す
この手順でセル内を改行することができます。