コロナ禍後の変化は

一方2024年3月期の売上高営業利益率を見ると、ソニーの6.19%(全社では9.43%)に対し、任天堂は31.64%に達する。任天堂は2023年3月期(31.49%)、2022年3月期(34.96%)も同様の傾向で利益率は高い。一方、ソニーは2023年が6.85%、2022年が12.63%で、このところ利益率が低下していることが分かる。

ゲーム業界はコロナ禍による巣ごもり需要などで市場が大きく拡大した。コロナ禍が収まり、日常が戻る中、利益率は低下しているものの売り上げが大きく伸びているソニーと、減収減益が続くが高い利益率を維持している任天堂というゲーム大手の両社には、今後どのような変化が訪れるだろうか。

文:M&A Online