●復活なるか?そもそもEV需要に陰りが
5日に発表された米雇用統計は強い数字が出ており、米国経済は好調を維持しているとの見方が大勢で株価も上昇した。
ただ、インフレの長期化が懸念されており、好調だったエヌビディア株も一時の勢いがなくなっている。マグニフィセントセブンは利益確定で売りが意識されつつある。
テスラに限らず、EV業界にとってはここにきて需要の低迷が顕著となっている。
2023年は好調だったEVスタートアップ企業のリビアンは、2024年の生産台数見通しが予想を大きく下回ると見ている。
販売価格の引き下げや税額控除などの需要拡大の努力もむなしく、消費者のEVへの関心は決して高くない。バッテリー部品の需要減退も深刻で、操業停止なども一部で出てきている。
テスラの場合は、一時期PER1000倍を超えるなど、明らかにバブル感があった。
投資家の注目もEVからAIに移っており、バブルが終わったこれからのテスラは、真価が問われることになるだろう。