【サマーインターン】25卒生の参加平均は何社? 3割以上が「6社以上」のインターンに参加、“対面×複数日”が人気か

約3割が「社員と関わる機会が多い」対面形式のインターンシップを評価

次に同社が、「参加した中で最も良かった対面インターンシップの内容と特徴」を聞いたところ、「社員と関わる機会が多い」(27.3%)が最も多かった。次いで、「実際の事業課題に関するワークを行う」(15.9%)が続き、実際の現場社員や事業課題といった、入社後に触れるであろう人・事業の「臨場感」を感じられるプログラムが重要であることが見て取れる。

また、「社員と関わる機会が多い」とした学生からは、「実際に働く方と会話することにより職場の雰囲気を感じ取ることができる」、「働く方とのつながりを持つことができ、業界や業務について説明会では聞けないくらいのざっくばらんな話ができた」といった声が聞かれたという。

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「業界・企業に関する講義」などリサーチ可能な内容はインターンシップに不人気

最後に同社は、「参加する必要がないと感じたインターンシップの内容・特徴」を、オンラインと対面形式のそれぞれについて聞いた。その結果、オンラインと対面形式ともに「業界や企業などに関する講義」が最多(オンライン:16.3%、対面:10.4%)だった。業界や企業に関する一般的な知識や情報はインターンシップ参加前にリサーチが可能であるため、インターシップの場では「ここでしか学べないこと」を求めていると推察される。

さらに同社が、「選考の各フェーズ(企業説明会・合同企業説明会・面接)において、オンライン形式と対面形式ではどちらの方が参加してよかったと思ったか」と質問したところ、全てにおいて「オンライン」を希望する声が最も多かったという。

インターンシップに参加するなど志望度の高い企業においては、対面形式で理解を深めたいニーズがある一方で、説明会や面接においては「オンライン」を必要としている学生が多かったようだ。同社は、「コロナ禍に学生生活を送ってきた25年卒生は時間の使い方が過去の学年と比べ多様化しており、対面とオンラインをうまく活用しながら効率的に就職活動を進めたいという考えを持っている」との見解を示している。

本調査結果から、25卒生の半数が「1~5社」のインターンシップに参加している一方で、24卒生と比較すると参加社数が減少しているとわかった。また、対面式のインターンシップに対する評価が高く、インターンシップには事前リサーチ不可の、「ここでしか学べないこと」を求めている様子もうかがえた。25卒生は、“量より質”を重視してインターンシップに参加している傾向のようだ。今回の調査結果を参考に、自社でもインターンシップの開催形式や内容について検討してみてはいかがだろうか。