SIMカードの開通手続きとAPN設定を行う
Googleアカウントによるデータ移行が完了すると、アプリ、写真と動画、音楽データ、SMSメッセージ、スマホの設定などが丸ごと新しいスマホ側にコピーされます。
データが移動されるわけではないので、古いスマホ側のデータも以前のまま残っていますので安心してください。
ただし、アプリのフォルダは再現されないので、新しいスマホでアプリを重ねながら自分でフォルダを再構築します。また、ウィジェットも再現されないので、自分でやり直すことになります。
新しいスマホでは、この後もたくさん設定やアプリのしつけが必要になりますが、最初にすべきなのはIIJmioの開通(アクティベート)作業です。
音声通話SIMの場合は、これを行うことで正式にドコモからIIJmioへのMNP移行が完了することになります。もちろん、データ通信でネット接続ができているかAPN設定も確認しておきましょう。
デフォルトでIIJmioのAPNが見当たらない場合は、自分で設定することになりますが、その場合は以下のように入力して保存しましょう。
■IIJmioのAPN設定
【名前】iijmio
【APN】iijmio.jp
【ユーザー名】mio@iij
【パスワード】iij
【認証タイプ】PAPまたはCHAP
IIJmioを開通するための手順
データ通信のAPN設定の確認手順
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データ移行後は新しいスマホのアプリをすべてしつけ直す!
次にやりたいのがLINEのトーク履歴の復元作業と、モバイルSuica、ソーシャルゲームなどのデータ復元作業です。
これについては、個別に詳しくは解説しませんので、各サービスごとの公式サイトで確認してください。
LINEのトーク履歴を復元する手順
また、Googleウォレットに登録したクレジットカードなどは、Googleアカウントの支払いプロファイルに保存されています。
しかし、そのままでは使えませんので、古いスマホ側の情報は削除して、新しいスマホ側でGoogleウォレットの「+ウォレットに追加」をタップして再登録しましょう。
支払いプロファイルには古いスマホで使っていたクレジットカード情報が表示されるので、確認コードを入力して再認証すればOKです。
Googleウォレットのクレカ再登録手順
新しいスマホの支払いプロファイルにある「ウォレットに追加」を押します(左写真)。確認コードを入力して再認証すればOKです(右写真)。プロファイルが表示されなければ、「新しいクレジットカードかデビットカード」で新規に追加しましょう
最近は、〇〇Payというスマホ決済(QRコード)アプリを利用している人が多いと思います。
こちらの機種変更で事前準備は不要で、ほとんどの場合、新しいスマホ側でアプリを起動してログインIDとパスワードを入力。そのあと、2段階認証でSMSやメールでPINパスワードが送信されてくるので、これを入力すれば使えるようになっています。
au PAYの引継ぎ手順
PayPayに関しては、古いスマホが手元になくても新しいスマホを使ってSMS認証することも可能ですが、古いスマホが手元にある場合は、QRコードを読み取ってスムーズに移行することができます。
PayPayの再登録手順
最近はネットバンクのアプリを利用している人も多いと思います。
ネットバンクも多くの場合は新しいスマホでログインIDとパスワード、そしてSMSの2段階認証を行うことでログインできます。
また、このときスマホ側の指紋認証や顔認証を設定できるため、次回以降のログインがスムーズにできるようになるのです。
ただし、UI銀行と島根銀行(しまぎん)に関しては、古いスマホ側のアプリで承認コードやワンタイムパスワードを発行して、新しいスマホ側にそれを入力するスタイルでしたので注意してください。
UI BANKアプリ(UI銀行)の引継ぎ手順
ここで紹介したもの以外も、新しいスマホにインストールされたアプリは、とりあえず、すべてログインし直してみましょう。
ほとんどのアプリがログインIDとパスワード、2段階認証で使えるようになるはずです。筆者はこの作業に丸一日かかりました。
なかには、古いスマホがあったほうがスムーズに移行できる場合もあるので、やはりすべてのアプリのログインが確認できるまでは、古いスマホのデータは消去しないほうがいいでしょう。
デュアルSIM運用している場合は個別にAPNを設定し直そう
今回は、ドコモから物理SIMカードでIIJmioに乗り換える方法を紹介しました。
しかし、スマホも機種変更してしまったので、eSIMで契約していたpovo2.0の移行も行っておく必要があります。
こちらは事前準備は何もいらず、乗り換えたあとで、新しいスマホ側でpovo2.0アプリからeSIMの再発行手続きをすればOKでした。
povo2.0のeSIMの機種変更手順
また、筆者はもう1枚LIBM0のデータ専用の物理SIMカードも所有していたので、こちらは新しいスマホに挿し替えます。
あとは、手動でAPN設定を行うことで問題なく使えるようになりました。
もう1枚の物理SIMカードは手動でAPNを設定
今回購入したOPPOは物理SIMカードが2枚挿せるタイプ。IIJmioとLIBMOの2枚のSIMカードを挿入できます。もちろん、本体のeSIMも利用可能で、こちらはpovo2.0で運用しています(筆者撮影)
新たにLIBMOのAPN設定ができたのでこれを選択します(左写真)。これでIIJmioとLIBMOのデュアルSIMが利用可能になりました(右写真)。なお、eSIMをオンにするとLIBMOが無効となり、au回線のpove2.0とのデュアルSIMに切り替わります
というわけで、今回筆者はガラケーをやめてしまったため、1台のスマホに3つの回線を登録することになりました。
つまり、トリプルSIMによる2回線待ち受けのデュアルSIM運用を行っているのです。
これについては、こちらの記事で詳しく解説していますので、興味のある人はぜひご覧ください。
まとめ|LINEやモバイルSuicaなどのバックアップには注意!
いかがでしょうか? 今回はドコモのガラケーから格安SIMの「IIJmio」にMNPで乗り換える方法を紹介しました。
また、同時にAndroidスマホの機種変更も行いましたが、新旧2台のスマホをUSBケーブルでつなぐことで、Googleアカウントでのデータ移行がスムーズにできました。
ただし、LINEやモバイルSuicaなどは事前にバックアップを取っておく必要があるので、この点だけは十分注意してください。
もちろん、データを移行したあとの新しいスマホは、すべてのアプリのログイン状況を確認することになりますので、終了するまで古いスマホは初期化せず、そのまま手元に置いておいたほうが安全です。