フリーアドレス制にメリットはあるのか? 経験者の約8割が「同部署の人と近くで働きたい」とする実態、年代による差も

プラス株式会社は2024年1月25日、「職場の居心地WEB調査」の結果を発表した。調査期間は2023年12月27日で、フリーアドレス形式のオフィスで働いた経験のある会社員・公務員300名から回答を得ている。本調査から、フリーアドレスの課題やフリーアドレスに求めることなどが明らかとなった。

フリーアドレス経験者の約7割が「部署メンバーが離れて座っていることによる課題」を実感

固定席を持たずに自由に座席を選択できる「フリーアドレス」という働き方には、部門の垣根を越えたコミュニケーションを促進できるといったメリットがある。一方で、同じ部署のメンバーと集まって働く機会が減ったという声も耳にするが、部署のメンバーと離れて座ることにより、仕事にどのような影響があるのだろうか。

はじめにプラスは、フリーアドレスオフィスで働いている人/働いた経験のある人に対して、「同じ部署やチームのメンバーが離れて座っていることで課題を感じたことがあるか」を尋ねた。すると、「ある」との回答は7割にのぼった一方で、「ない」は3割程度だった。

そこで、前設問で「課題を感じたことがある」とした人に、「どのようなことに課題を感じたか」を複数回答で聞いた。すると、「同じ部署のメンバーがどこに座っているかわからない」が48.3%で最も多く、以下は「ちょっとした相談や確認をすぐにできない」が36%、「新人の育成やフォローが難しい」が27.5%と続いた。

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フリーアドレス形式でも「部署メンバーと近くで働きたい」人が8割に迫る

次に同社は、「フリーアドレス制のオフィスでも、部署のメンバーと近くの席で働く機会がほしいか/理想的な頻度」を尋ねた。すると、「部署メンバーと近くの席で働く機会がほしい」との回答は79.3%(毎日近くの席で働きたい:17%、週の半分以上近くの席で働きたい:26.3%、週に1~2日程度近くの席で働きたい:24%、週に数時間、集まる時間を設けて近くの席で働きたい:12%の計)となった。頻度の差はあれど、「近くの席で働きたい」と考える人が多いとわかった。