内定者の約8割が「社会人に向けて不安」…内定辞退や早期離職を防ぐための内定者フォロー・新入社員受け入れのポイントとは?

ALL DIFFERENT(オールディファレント)株式会社およびラーニングイノベーション総合研究所は2024年1月24日、「内定者意識調査(想定する入社後の壁編)」の結果を発表した。調査期間は2023年10月16日~12月4日で、同社が提供する内定者向け研修の受講者(2024年卒業予定)404名から回答を得ている。本調査から、2024年に入社予定の内定者(以下、24卒内定者)が抱える不安や想定している壁が明らかとなった。

社会人になることに対して約8割が「不安・心配」との結果

労働人口の減少が進む時代において、企業の人材定着は経営課題の一つとなっている。企業が人材定着に向けて内定辞退や早期離職の防止を図るためには、24卒内定者が入社前にどのような悩みを抱えているのかを知っておく必要があるだろう。

はじめにALL DIFFERENTは、内定者に対し「社会人になるにあたり、どのような気持ちが強いか」を複数回答で尋ねた。すると、「不安、心配な気持ち」が78.7%で最も多かった。以下、「期待感」が46.2%、「嬉しさ、楽しみな気持ち」が42.7%と続いた。

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内定者の半数超が「仕事についていけるか」、「成果を出せるか」を不安視

続いて同社は、「具体的にどのような不安を感じているのか」を複数回答で聞いた。その結果、「自分の能力で仕事についていけるか」(65.8%)が最多で、6割以上の内定者が自分の能力に対し不安を抱えていることがわかった。次いで、「しっかりと成果を出せるか」(55.1%)も半数以上の回答を集めた。

また、「先輩・同期とうまくやっていけるか」(46.2%)が3位となり、「上司とうまくやっていけるか」(41.9%)よりも高い割合となった。内定者は上司との関係性以上に、先輩・同期のような身近な存在との関係性に不安を感じていることが示された。