光回線なのに100Mbps超えられない問題 – LANケーブルを交換したら500Mbps超え!?

趣味の動画視聴や友達との連絡、そしてテレワークなど私たちの生活に欠かすことのできない存在こそが「光回線」である。

光回線は、光ファイバーと呼ばれる光学繊維がもっている、電磁気の影響を受けることなく長距離間の高速伝達が可能という特性を利用した、高速インターネット通信のことだ。大容量のデータを瞬時に送受信するためには必須の回線ということもあり、「月額料金が高くても、光回線に乗り換えた」という人も多いのではないだろうか。

なお、通信速度はbps(ビット毎秒)という速度であらわすことができ、光通信の下りは下り最大1Gbps(1ギガ ビット毎秒)、標準でも300Mbps(300メガ ビット毎秒)と言われている。従来の電話線を利用したADSL回線の平均速度が10Mbpsであったことを考えると、光回線の速度が圧倒的だ、ということがおわかりいただけただろうか。

電話線を利用した通信回線の約30倍もの速度で、インターネットを楽しむことができるのであれば誰しもが光回線を導入したくなるが、思ったように速度が出ず、悩んでいる方も多いのではないだろうか。光回線の遅さに悩んでいる方にオススメのツイートが、YASUOKA Masahiko(@yasuoka_m)さんによるこちらのツイートである。

光回線かつ最新のルーターを使用している場合は、ケーブルのチェックを!

YASUOKA Masahiko(@yasuoka_m)さんによると、光回線を利用しているはずなのに、標準の1/3程度の速度しか出ずに困っていたところ、ケーブルを変更しただけで5倍以上の通信速度がでるようになったとのことだ。

「まさか、光回線の能力を最大限に引き出してあげるためには、ケーブルにまで気をつかう必要があったとは」と筆者は驚愕したのだが、意外にもコメント欄では「あるあるですね」「うちも同じです」とのリプライが多数、寄せられていた。光回線を使う上で、モデムにも契約回線にも異常がない時は、ケーブルを要チェックすべきとは、どういう仕組みなのだろうか。

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LANケーブルは「規格」によって、耐えうる通信速度に上限があるらしい!

筆者と同じく市販のLANケーブルに、細かい規格によるカテゴライズがあることを知らなかった方には、YASUOKA Masahiko(@yasuoka_m)さんのこちらのリプライを参考にしてほしい。

インターネット機器(モデム)をつなぐLANケーブルにはさまざまな規格がある。今回YASUOKA Masahiko(@yasuoka_m)さんの自宅で使用していたLANケーブルは「CAT5(カテゴリ5)」という規格のもの。

そして、このCAT5のLANケーブルは、光回線の本来の速度を引き出せない場合があるそうなのだ。実は今回、YASUOKA Masahiko(@yasuoka_m)さんの自宅で使用していたLANケーブルは、1Gbpsに対応している規格ではあるものの、8本の線のうち4本の線しか結線していないタイプである。こういったLANケーブルの場合は、100Mbpsまでの通信速度にしか対応しておらず「なんだかネットの接続が遅いな」と、感じる要因の一つになりかねないそうである。



(画像は「YASUOKA Masahiko(@yasuoka_m)」さん提供)

光回線と一口に言ってもさまざまな配線方式やサービスがあるので一概には言えないが、光回線の速度を活かしたい場合は、1Gbpsまで対応が要件に入っている「CAT5e(カテゴリ5e)」、もしくは「CAT6(カテゴリ6)」、そして10Gbpsまで対応の「CAT6A(カテゴリ6A)」がLANケーブルがオススメとのことである。

なお、リプライ欄にも指摘があったが、CAT7(カテゴリ7)以上の規格になると、多くの市販品が対応していない規格のLANケーブルになり、家庭での使用には不向きとのことなので注意しよう。