コレクタブルではなく、あくまでワードローブの必需品として特定のモデルを集めては履きつぶす。これまでもこれからも、人生をともに歩んでいくと心に決めたマイ・ベスト・スニーカー。「トゥモローランド」バイヤーの川辺圭一郎さんが販売員、プレス、バイヤーを経て選んだ常備靴とは。


「トゥモローランド」バイヤー・川辺圭一郎さん|吉祥寺店、丸の内店での販売勤務を経て、2018年にメンズプレス。2022年12月からはメンズバイヤーに就任。今年の秋冬から彼のバイイングのシーズンがスタートする

常備スニーカーQ&A

Q1.このスニーカーとの出会い

15年前に古着店にて

Q2.現在のストック数

2足

Q3.その他の主な所有スニーカー

コンバースのオールスター

ニューバランスのMR993GL

Q4.革靴とスニーカーの割合

革靴 70% スニーカー 30%

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ジャケットとスニーカーがカントリーサイドつながり。


アディダスのカントリー|「白レザーに緑のラインが入った定番配色のカントリーも持っていますが、オールブラックなら革靴感覚の延長で履ける」。細身のラストが端正な印象を醸すところもお気に入り

「私が常備しているのは、テーラードジャケットに合わせやすいオーセンティックなスニーカーですね」と川辺さんは語る。

それはジャケットを着ながらも、堅い着こなしにはしたくない時。ラペルに缶バッジを付けたり、インナーにスウェットを差してみるなどで適度なリラクシングムードを漂わせながら、足元にレトロなランニングスニーカーを迎え入れる。

「アウターはガンクラブチェック柄のウールリネンジャケット。この柄は狩猟などの野外活動で着られてきたものなので、アディダスがオフロードを走破するクロスカントリー用に開発したモデルとの相性は悪くないと思っています。ウイングチップやサイドゴアブーツのような革靴に比べたら、かなりハズした合わせにはなりますが、実は文脈を揃えているのです」


ボトムスは膝から裾にかけてフレアシルエットになっているのがポイント。「フレアパンツの太すぎず・細すぎずのシルエット、長すぎず・短すぎずの丈感にこだわっています。このバランスでカントリーに合わせると上品に決まるのです」

※情報は取材当時のものです。現在取り扱っていない場合があります。

(出典/「2nd 2023年6月号 Vol.195」)