東急電鉄は3月18日から、同日に予定している東急新横浜線の開業を記念した限定デザインの鉄道車両やヘッドマークなどのNFT4種類を無料配布する。特設サイト「TOKYU RAILWAY NFT PROJECT」を開設し、NFT所有者限定で希少性の高い画像や動画などの特典コンテンツを順次公開する。

提供するNFTは、かつて東横線で活躍していた9000系の復刻デザイン(3D車両デザイン動画)、期間限定で車両に掲出しているヘッドマーク、駅名標入り電車カード、美術作家の原田郁氏による開業を祝したデザイン「Dreaming Railways」の計4種類。NFTマーケティングを手がけるSUSHI TOP MARKETINGと協業し、暗号資産やウォレットを持っていない初心者でも手軽に楽しめるよう、QRコードの読み込みやURLへのアクセスのみでNFTを取得できる。

東横線9000系復刻版NFTは、新横浜駅北口東広場でQRコード付きの電車カードを限定3000枚で配布するほか、新綱島駅と日吉駅にQRコード付きポスターを掲出する。電車カードNFTは新綱島駅コンコースでQRコード付き電車カードを限定2000枚で配布し、新綱島駅と日吉駅にQRコード付きポスターを掲出。ヘッドマークNFTは東急電鉄のTwitterアカウントで、Dreaming Railways NFTは同Instagramアカウントで受け取り用URLを配信する。

NFT配布は、東急電鉄の社員による「アイデア提案制度」から実施。池上線と東急多摩川線で運転士として勤務する荒居孝之氏、平沢侑樹氏の2社員の投稿がきっかけで、2021年12月から準備してきたという。両氏は「新型コロナウイルス禍で利用者が減少する中、運転業務に加えて当社に貢献できることがないか考えていた。NFTを活用することで、従来の鉄道グッズやリアルイベントとは異なる新たな楽しみ方を提案していきたいと考えている。本取り組みを出発点に、今後はさらにお客さまの期待を上回るようなワクワクする施策を提供していけるように頑張っていきたい」とコメントしている。