ヘビーオンスデニムは、今や世界中にファンが存在するカテゴリーのひとつとして確立されているが、言うまでもなくパイオニアはアイアンハート。そして、アイアンハートの強みは、様々なozのラインナップを揃えることに加え、それらを徹底的に穿き込む根強い支持者達を抱えていることだろう。本特集はいわばヘビーオンスデニムのエイジングカタログ、それは熱狂的な猛者達がヘビーオンスデニムを愛し、育て上げるストーリーの集大成である。こんなカタログを作れるのはアイアンハートの他にない。

1.14oz

世界のデニムのスタンダードに合わせて製作された14ozだが、長く穿き続けられるモノをモットーとするアイアンハートだけに、こちらの14ozは一般的な14ozに比べ、かなりタフな質感に仕上げられている。アイアンハート流の“普通”のデニムをお試しあれ。

1.634S-14|岡崎陸斗さん(2年)

22歳の若きオーナーが週3〜4日程度、1日2万歩を記録する倉庫作業中に愛用。膝や太腿の付け根の部分など、可動部が強調された色落ちに。文字通りリアルワークウエアである。

2.634S-14BB|藤原一成さん(2年6カ月)

BBは経糸、緯糸共に硫化染でブラックに染め上げられているため、縦落ちやあたり部分の色落ちがグレーのような色味に見えるのが特徴。縦横無尽に走る細かいアタリが個性的な表情に。

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2.19oz

アイアンハートの通常のラインナップは右綾デニムを採用するが、19ozは左綾デニムのシリーズを展開。左綾は一般的に緯糸が際立ち、色が薄くなりがちだが、こちらは緯糸をベージュで染めて濃い色味に設定。縦落ちが強調された独特のエイジングが味わえる。

1.634S-19L|安田さん

洗濯1回のみで半年タフに穿き込んだデニムは、濃紺が全体に残りながらも皺が寄る部分にはヘビーオンスらしい力強いエイジングが見える。ここからどう進化するのか楽しみな一本だ。

2.666S-19L|川嶋朗生さん(7〜8年)

週2回程度の頻度、普段着からバイクに乗る際も愛用。全2回の洗濯少なめで穿き込んだため、股や膝周りのくっきりとした皺が迫力抜群。まだ表情を変える楽しみな余白を残している。