●6.英11月生産者物価指数・産出は前年比+14.7%(フィスコ)

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●7.ツィッター本社ビル、家賃滞納2カ月で8.8億円(FNN)

●8.蘭ASML、1~3月売上見通しが予想を上回る、半導体製造装置が好調(ブルームバーグ)

 1)売上高予想60.7億ユーロ⇒61~65億ユーロ。

●9.米バイデン政権、主力戦車「エイブラムス」31両をウクライナに供与 (フィスコ)

 1)ドイツ政府、ウクライナに戦車「レオパルと2」供与と発表、同盟国の供与も承認

●10.国連、世界経済成長率は2023年+1.9%に減速、2024年に持ち直しへ(ロイターより抜粋

 1)世界経済成長率:2022年+3% ⇒ 2023年+1.9% ⇒ 2024年2.7%
  ・経済・金融・地政学・環境など無数のリスクが存在し、短期的な経済見通しはなお非常に不透明とした。
   米国内総生産(GDP)成長率:2022年+1.8% ⇒ 2023年+0.4% 
   欧州連合(EU)成長率:   2022年+3.3% ⇒ 2023年+0.2%
   中国経済成長率   :    2022年+3.0% ⇒ 2023年+4.8%
  ・ゼロコロナ政策からのリオープン(経済再開)はスムースにいかないことも予想。

■II.中国株式市場

●1.上海総合指数の推移

 1)1/23、上海総合:祝日「春節」で休場

 2)1/24、上海総合:祝日「春節」で休場

 3)1/25、上海総合:祝日「春節」で休場

●2.中国株、海外勢が年初から記録的買い、2022年通年の流入額超える(ロイター)

 1)年初からの買越し額は912億元(134.5億ドル)で、2022年の900億元を上回った。

■III.日本株式市場

●1.日経平均の推移

 1)1/23、日経平均+352円高、26,906円(日経新聞より抜粋
  ・前週末の米ハイテク株急伸や円安・ドル高を支えにし、指数への影響度が高い値嵩株や半導体関連株が軒並み上昇し、昨年12/19以来、1カ月ぶりの高い水準を付けた。
  ・取引終盤に掛けて断続的な買いが入り、日経平均は徐々に買い幅を広げた。
  ・為替市場で、日銀の金融緩和姿勢を意識した円売り・ドル買いの勢いが強く、円が129円台後半まで下落したのを受けて、海外短期筋による株価指数先物への買いが入った。
  ・もっとも、前週末の米市場では長期金利が上昇するなど、まちまちの動きだったことから、午前は日経平均の上値が重くなる場面も目立った。
  ・中国からのインバウンド(訪日外国人)需要回復に対する過度な期待が後退し、関連銘柄の百貨店や陸運の一角が下落した。
  ・ファストリ・東エレク・ソフトバンクG・ダイキン・アドテストが上昇した。エーザイ・三越伊勢丹・高島屋・千葉銀が下落した。

 2)1/24、日経平均+393円高、27,299円(日経新聞より抜粋
  ・前日の米ハイテク株高や中国景気の回復期待から半導体関連など景気敏感株を中心に買いが入り、心理的節目の27,000円を上回り、12/16以来およそ1カ月ぶり高値水準。短期筋による株価指数先物への買戻しも相場を押し上げた。
  ・1/23の米株式市場で主要な半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX)が大幅に上昇した。
  ・米連邦準備制度理事会(FRB)が1/31~2/1に開く米連邦公開市場委員会(FOMC)で今春に利上げを停止することを検討する可能性があるとの観測報道が支えとなった。
  ・日経平均は、日銀が12月に金融政策を一部修正し、事実上の利上げに動く直前の水準である12/19の終値27,237円を上回った。日銀の政策修正が続くとみて株価指数先物を売建てていた投機筋の買戻しが活発化し、日経平均の上げ幅は一時+470円を超えた。
  ・半面、このところ急速な上昇で目先の過熱感が意識され、上昇が目立っていた鉄鋼や内需株は売りに押された。
  ・主要企業の決算発表が本格化するのを前に投資家の様子見姿勢も強まり、日経平均は大引けに掛けてやや伸び悩んだ。
  ・アドテスト・東エレク・ファナック・ソフトバンクG・三菱商事・ダイキンが上昇。一方、日本製鉄・川崎汽船・エーザイ・ニチレイが安かった。

 3)1/25、日経平均+95円高、27,395円(日経新聞より抜粋
  ・前日の米株式市場でNYダウは小幅に3日続伸した一方、利益確定の売りが出たハイテク株比率の高いナスダック総合は下落した。
  ・朝方は利益確定売りに押され一時▲120円安を超えたものの、次第に幅広い銘柄に買いが入り、12/16以来およそ1カ月ぶりの高値水準となった。株価指数先物への買戻しも相場を押し上げた。「経済情勢などに基づいて売買するグローバルマクロ系のヘッジファンドなどが先物に買いを入れた」との声が聞かれた。鉄鋼や海運など景気敏感株の上昇が目立った。
  ・大日本印刷・凸版が大幅上昇しスズキ・日本製鉄が高い。半面、2023/3期利益見通しを引下げた日本電産が大幅安、エムスリー・アドテストも下落した。

●2.日本株:テクニカル分析は過熱感を示唆し、売りに注意   

 1)このところ日経平均の上昇で、利益確定売りが散見され始めた

 2)テクニカル分析 : 買われ過ぎを示唆
  ・ストキャスティクス
           1/17   1/25
   RSI       48     72
   FAST       41     98
   SLOW       56     88
  ・騰落レシオ(6日)  99    252

 3)株式先物市場は、1/17から海外投資家の買いが目立ち、日経平均上昇をリードしている。
  ・取引時間内での海外投資家の買越し枚数の推移
    1/17   1/18   1/19   1/20   1/23   1/24   1/25
    266枚  9,634   9,381   ▲900   3,835  12,420  12,547
  ・海外投資家の「買い」は純粋の買い増しではなく、「売りの買戻し」と思われる。「買戻し」の場合、買いは「買い上がらない」可能性があるので、追随するのは注意したい。

 4)決算発表シーズンだが、企業業績に弱気の反応が気になる
  ・史上最高値の利益を発表しても、予想に届かないと売られる銘柄が増えている。
  ・円安⇒円高への転換で、輸出企業を中心に業績不安が漂い始めた。
  ・ここのところの急上昇で、反動安が出やすい地合になっている。

 5)日経平均をチャートでみると、ボックス圏での値動きとなっている。
  ・今の環境下では、ボックス圏を打ち破る勢いはないと思われ、吹いたら売り・押し目買いに徹することがよさそうな相場に変わりはないと思われる。

●3.外食チェーン2022年売上、前年比+13.3%増、3年ぶり前年を上回る(NHK)

 1)コロナ前の2019年比では▲5.8%減、特に「パブ・居酒屋」は夜間需要が戻らず。

●4.企業動向

 1)ダイハツ  国内の1工場を一時停止、半導体不足・部品供給の滞り(時事通信)
 2)横浜銀行  神奈川銀行を買収し完全子会社にする方向で最終調整(NHK)
 3)北海道電力 家庭向け「規制料金」平均32%余りの値上げ申請(NHK)

●5.企業業績

 1)東京電力  今期純損失見込み▲3170億円、29%の値上げ申請(ブルームバーグ)
         電気代は6月から標準で+2,611円アップ、値上げ対象1,000万件(時事通信)
 2)ディスコ  23/3期純利益+747億円、前期比+13%増、予想800億円を下回る(日経新聞)
 3)ジャフコ  10~12月期売上高は前期比▲59%減の97億円、営業利益+4億円(フィスコ)
 4)日本電産  2023/3期営業利益見通し+2,100⇒+1,100億円に下方修正(京都新聞)

■IV.注目銘柄(投資は、ご自身の責任でお願いします) 

 ・6962 大真空   業績好調。
 ・8410 セブン銀行 業績堅調。
 ・9519 レノバ   業績好調。