TOYOTA bZ3(画像: トヨタ自動車の発表資料より)

 トヨタ自動車は24日、 TOYOTA bZシリーズの第2弾となる「bZ3」を発表した。シリーズ初となるセダンタイプの電気自動車(EV)だ。

【こちらも】トヨタの量産EV第1弾、SUV「bZ4X」は22年半ばに発売! 注目点は?

 すでに日本でも発売されているシリーズ第1弾の「bZ4X」はSUVタイプで、スバルとの共同開発により誕生したが、「bZ3」はトヨタと中国の自動車メーカー・比亜迪(BYD)の合弁会社BYD TOYOTA EV TECHNOLOGYと、一汽トヨタが共同開発したモデルとなる。販売は一汽トヨタが中国にて行うため、現状では日本市場への投入などはアナウンスされていない。

■bZ3の諸元
 bZ3は、全長4,725mm、全幅1,835mm、全高1,475mm、ホイールベース2,880mmで乗車定員は5名。電池にはリチウムイオン電池を使用している(数値は発表時点のもの)。

■bZ3の概要
 bZ3は、「電、動、車」をテーマに、ユーザーに斬新な体験を提供する。

 「電」となる電動車としては、リチウムイオンLFP電池を使用しており、最長航続距離はCLTCモードで600kmを超える。各制御システムや電池構造などは新たに設計している。電池の耐久性は10年後でも90%を維持することを目標に開発されている。

 自動車のベースでもある「動」に関しても、トヨタの「FUN TO DRIVE」が根底にある。プラットフォームは現在の主流である「TNGA」を電動車専用にした「e-TNGA」を使用。これに加えて、トヨタのモータースポーツで得たノウハウなどを用いて低重心や操縦安定性を実現し、乗員全員が納得できる乗り心地を提供する。

 「車」に関しては、コンセプトを「Family Lounge」として開発。誰にとっても快適な空間やすごしやすい車内空間を目指してレイアウトを実現。

 インテリアには、プリウスPHVにも採用されている縦型の大型センターディスプレイを装備。そこからつながるようなセンターコンソールもデザインされており、「デジタルアイランド」と名付けられた。一体感を出すことで操作する楽しさをアクセントとして加えている。ワイヤレス充電やスマートフォン連携なども装備した。

 エクステリアはシリーズ共通のデザインでもあるハンマーヘッド形状をフロントに採用。サイドについてもメリハリのある形状をしている。