【秋のお出かけ&旅行便利モノ大全】

昼間は汗ばむほどの陽気でもキャンプ場の朝夕は冷え込みが厳しくなり、金属製品に触れると指先の冷えがこたえるようになってきた。こんな時期だからこそ欲しいのは、素早く組み立てて焚き火に取りかかれる焚き火台だ。

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この10年でガレージブランドが続々と誕生し、それとともに爆発的に増えているのが焚き火台とその関連ギア。老舗キャンプメーカーを含め、軽い、タフ、ルックスがいい、多機能など、特徴のある焚き火台が増えたのは喜ばしいこと。焚き火台はテントと並んで自身のキャンプスタイルを象徴するギアだから、焚き火台選びの第一歩は自分を知ることだ。

何を重視するのも自由だが、秋冬キャンプで使うなら組み立てやすさに注目したい。凝った構造で“組み立てに悩むのも楽しみ”という考え方もあるが、あっという間に日が沈む秋冬キャンプではモタモタしていられない。直感的に組み立てられる焚き火台がやっぱり安心だ。

なお、近年はボヤ騒ぎや焚き火をした後に片付けない“焚き逃げ”など、焚き火にまつわるトラブルが散見される。組み立てやすく、すぐに焚き火に取りかかれるソロキャン向きの小型焚き火台とともに、耐熱シートや消火用水の携行も忘れずに。


ライター 大森弘恵さん

フリーランスのライター、編集者で、記事のおもなテーマはアウトドアと旅。プライベートはWR250Rでソロキャンプへ行く

 

1. 広い火床で薪の組み方が自由自在

火床と脚はスリットによってズレない仕組み。燃焼に必要な空気を取り入れやすい面も。灰の処理が簡単なのもいいんです(大森さん)

ハングアウト

「フレイムピット」(1万1000円)

脚を組み合わせて火床を取り付けるだけ。0.5mm厚ステンレスの火床は折り曲げ加工を施し、熱による変形を低減させている。薪の組み方を変えて炎を操るのが楽しい焚き火台だ。サイズ:38×35×H37cm、重さ:2.2kg


 

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2. サイドが開いて長い薪に対応するB-GO

「B-GO」のオプションをそのまま利用できるから楽しみ方いっぱい。別売ロストルを載せたまま長い薪をいじれるのがなにげに便利です(大森さん)

笑’s

「B-GO-WING」(9900円)

パッと見は深くたっぷり薪が入る人気焚き火台「B-GO」の、サイドパネルが開くWINGモデル。40cmの薪を横に並べられるようになり、ノコギリの出番が大幅に減るかも!? サイズ:30.3〜41.5×17.6×H24cm、重さ:1.4kg


▲左右パネルは二重構造になっていて、炭火使用時に閉じると保温効果が上がるとか。地面へ熱が伝わりにくいのも◎。静止耐荷重は10kg