子どものスマホ利用について知っておくべきこと6つ
こんにちは、ライターの田中です。
スマートフォンはあって当たり前、スマホのない生活なんて考えられない…という人は多いと思いますが、いざ自分の子どもにスマホ買い与えるとなると、どうでしょうか。「スマホの使用は視力に影響を与えないだろうか…」や「SNSなどでトラブルに巻き込まれたりしたら…」と、不安に思ってしまうのが親心ですよね。とはいえ、小学校の授業でプログラミングが取り入れられるなど、今後子どものうちからITの知識を習得することが当たり前になっていく世の中。スマホを使うことはメリットも大きい反面、前述したような不安もあるため、簡単に判断できない方も多いのではないでしょうか?そこで、この記事では少しでもみなさんの不安が解消されるように、「子どものスマホ利用」について知っておくと良いことを6つのポイントに絞ってご紹介します。
1)大事なのは「スマホ依存」を防ぐこと
出典元:警視庁「子供の携帯電話やインターネット利用について」
平成27年に警視庁が行ったアンケートによると、スマホやインターネットへの依存度が高い子どもほど、「夜、寝る時間が遅くなった」「勉強する時間が減った」といったマイナスの行動が現れ始めるとのこと。出典元:警視庁「子供の携帯電話やインターネット利用について」
また、当然のことながらスマホへの依存度の高い子どもはネット上でのトラブルに遭った割合が、依存度の低い子どもよりも5倍ほど高いです。 さらに、ネットで知り合った見知らぬ人物に実際に会おうとする傾向も、依存度の高い子どもの方が多くなっています。 つまり、「スマホを持っているか持っていないか」よりも「スマホに依存しているか、依存していないか」がポイントということです。 「子どものスマホ利用」を考える上では、子どもが「スマホ依存」に陥らないようにすることが大切です。2)スマホ利用のルールを作る
出典元:警視庁「子供の携帯電話やインターネット利用について」
「スマホ依存」の対策として有効なもののひとつが、スマホを利用するにあたってルールを作ることです。 警視庁のアンケートによると、スマホ依存の子どもは年齢が上がるにつれて増えています。一方で、子どもの年齢が高くなるにつれルールを課してスマホを使わせている家庭が減少しているとのこと。 スマホ利用にあたって、家庭で取り決めたルールを「守っている」「だいたい守っている」と答えた子どもたちは、低依存群だと9割以上にものぼります。 このため、スマホ依存を防ぐためにはルールを定めて、その中でスマホを利用させるということが重要といえます。 「スマホ利用」にあたってのルールを作るときは、その家庭ごとにふさわしいルールが異なりますので、子どもとコミュニケーションをとりながら一緒に作るのがおすすめです。 「他の家ではこういうルールになっているから…」と周りに合わせるのではなく、自分の価値観をしっかり伝えた上で、ルールを作っていきましょう。 親が一方的にルールを定めるのではなく、子どもと一緒に考えながらルールを作っていくことで、子どもの中でルールを守るモチベーションもアップします。 ルールを決めるときにおさえたい基本ポイントは、以下の4つです。 ①使っていい機能・アプリと、使ってはいけない機能・アプリ ②スマホを使っていい一日の合計時間 ③スマホを使っていい時間帯と、使ってはいけない時間帯 ④ルールを破った時のペナルティ(スマホを親に返さなければならない…など) まずは使っていい機能・アプリを最小限にしておき、子どもがルールを守れているようだったら、使える機能・アプリを増やしていく…という方法が、段階的にスマホやインターネットのルールについて学べるので良いでしょう。3)スマホは「親が貸し与えているもの」と伝える
そもそもの前提として、子どもと「スマホは親が子どもに貸し与えている」という認識を共有しておくと良いでしょう。 スマホを「子どもの所有物」という扱いにしてしまうと、子どもが納得できないままルールを押し付けるだけの形になってしまいかねません。 料金の支払いは親がしている、親の名義で契約している…など、具体的な内容を話してしっかりと納得してもらえるように、スマホの購入前などに親子で話し合いの場を設けられれば理想的ですね。4)インターネットの使い方について教える
スマホを利用していてトラブルに発展する可能性が高いのが、インターネットの利用時です。インターネットはさまざまな人々とつながることができる反面、正しい知識がないまま利用するとリスクのある場でもあります。このため、インターネットがどのようなものであるかを親子で話し合うのがおすすめです。インターネットの使い方を説明する上で押さえておきたい点は、次の4つがあげられます。 ①インターネットは全世界の人に自分の情報を見られてしまう空間であるので、個人情報を公開したり、知らない人に教えてはいけない。 ②さまざまな人が自由に投稿できるため、インターネット上にある情報はすべてが本当の情報ではない。自分が情報を公開するときには責任を持たなければならない。 ③インターネット上で書き込みをしているのは同じ人間であるので、実社会と同じく相手を傷つけたり失礼な態度をとってはならない。 ④インターネット上にある画像、音楽、動画などには著作権、肖像権があるので、許可なく使用してはいけない。 以上の4点をベースにインターネットがどのような空間であるかを説明しましょう。5)フィルタリングを設定しておく
出典元:NTTドコモ「あんしんフィルター for docomo」
うっかりルール外の時間までスマホを使ってしまった…というような軽いルール違反なら、実生活に問題が起こるということはあまり考えられません。 しかし、その"うっかり"が「有害サイトにアクセスしてしまった」や「ゲームに多額の課金をしてしまった」となると、笑って済ませられる問題ではなくなってしまいます。 このため子どもとルールを共有するのと同時に、スマホの機能を制限する「フィルタリング」の設定もしておきましょう。 「有害サイトの閲覧制限」「アプリのインストール・起動制限」「アプリ・コンテンツの課金制限」など、さまざまなフィルタリングがあるので、子どもの利用状況に合ったフィルタリングを設定すると良いでしょう。