その敬語の使い方、間違えていませんか?

研修を終えた新入社員が、そろそろ職場に配属されてくる時期です。学生から会社員へと環境が変わったことで、新入社員は大きな不安を抱えているのではないでしょうか。上司や先輩、取引先への言葉遣いに戸惑うことも多くなります。ビジネスシーンにふさわしい言葉遣いを再確認しておきましょう。

敬語には尊敬語・謙譲語・丁寧語の3種類

大事な取引先の担当者と接するとき、いくらZ世代とはいえ“若者言葉”でOKとは思っていないでしょう。もちろん職場で上司や先輩と話すときも、ビジネスシーンにふさわしい言葉遣いで話すことは、社会人としてのマナーです。

ビジネスシーンにふさわしい言葉遣いといえば敬語ですが、敬語には尊敬語・謙譲語・丁寧語の3種類があります。

尊敬語は目上の人への敬意や尊敬を表すもので、話し相手を立てる敬語です。謙譲語は自分がへりくだることで相対的相手を立てる敬語で、丁寧語は丁寧な言葉を使うことで、聞き手への敬意を表す言葉遣いです。

(広告の後にも続きます)

「了解」と「承知」の使い方の違い

社会人としてはまず、この3つの違いを理解し、それぞれの場面に応じて使い分ける術を身につけておく必要があります。「その程度のことは常識でしょう」という声も聞こえてきそうですが、実は間違えて使っていることも多いので注意しましょう。

たとえば、上司から「この書類、明日までにまとめておけ」と指示されたとき、思わず「了解しました」と答えていないでしょうか。しかし、上司や目上の人に対しては「承知しました」と答えるのが正解です。

“了解”の意味は「さとること・理解して認めること」(広辞苑)で、上司が部下の報告などを了承し、許可する場面で用いられる用語です。