ジャポニックス、若返りに向けた組織の見直し、生成AI活用に向けて取り組む/土屋勇蔵社長インタビュー

――ビミタス事業の近況を

本社(大阪市)の下に構えている調味料や食品を取りそろえた店舗「bimitas MERCARTO(ビミタスメルカート)」(大阪市)は、固定のお客様がついてきており、健闘している。最近の取り組みでは、福袋が売れた。賞味期限が迫った商品をセットした「廃棄ロスを助けよう福袋」も支持された。目標どおり、地域になじむ店になってきている。

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――みそ業界の2023年の振り返りと今年の見通しを

2023年12月までの全味統計はまだ発表されていないが、生産量、出荷量ともに前年を下回るのではないか。一年を振り返ると、マルサンアイがみそ事業の大幅縮小を発表したことが印象的だった。

みそ業界において、メーカー各社が事業を継続し、商品を供給し続けるには、適正価格を実現することが大切だと改めて感じている。

ハナマルキが一部製品を対象に、4月1日から価格改定することを12月に発表した。メーカーの収益環境を考えると、原料では、米の価格も上がっている。

また、これまでの値上げは原料を中心としたコストアップによるものだったが、人件費など社会的なコストも企業努力の限界を超えている。引き続き値上げ基調が続くのではないか。

〈大豆油糧日報2024年2月8日付〉