重要事項2. 信頼性の高い第三者による言及は評価されやすい

▲出典:Moz

調査の結果、対象となるWebサイト以外のオンラインプレゼンス(Web上で示される存在感、評価)も重要であることが分かりました。

全検索結果1ページ目の95%に、Google ビジネス プロフィールのレビュー、Glassdoor(会社をレビューする匿名Webサイト)のコメント、Trustpilot(消費者が企業、サービス、商品をレビューできるプラットフォーム)の信頼性に関する情報など、第三者によるレビューが掲載されていたのです。

またWikipediaも多くの結果に共通していました。検索結果1ページ目の89%、トップ3の93%のWebサイトはWikipediaに言及しています。また、検索結果1ページ目の73%、トップ3の82%はWikipediaに掲載されています。

2018年、Googleは「シードサイト」に触れています。シードサイトとは、質の高いコンテンツとリンクをもつ、検索エンジンに信頼されるWebサイトです。Googleはシードサイト理論が与える検索アルゴリズムへの影響について明言していません。しかし、もしシードサイトを選ぶのであれば、Wikipediaは候補になるでしょう。

(広告の後にも続きます)

重要事項3. 誠実で透明性の高いWebサイトは評価されやすい

▲出典:Moz

E-A-Tのうち「独自性・関連性・最新性」は専門性(Expertise)、「信頼性の高い第三者による言及」は権威性(Authoritativeness)にあたります。

最後の信頼性(Trustworthiness)にあたるのが「透明性と誠実さ」です。

Googleは品質評価ガイドラインにおいて、「個人であれ組織であれ、誰がコンテンツの責任をもつのかを正確に記載するべき」と述べています。今回の調査では、検索結果1ページ目の91%のWebサイトには詳細な会社概要のページがありました。

コンテンツ掲載のされ方や特徴、掲載しない内容について、編集基準やガイドラインを公開し、Webサイトを透明化するのも有効です。検索結果1ページ目のうち43%、トップ3の49%は、なんらかの編集ガイドラインを掲載していました。

ガイドラインには以下も含まれます。

  • 情報品質ガイドライン
  • 編集基準を反映したガイドライン
  • 修正ポリシー
  • コーポレートガバナンス

Googleは品質評価ガイドラインにおいて「E-A-Tが高いニュースソースは、確立された編集方針と堅牢なレビュープロセスを公開している」と明言しています。アルゴリズムが編集ガイドラインの存在を考慮している証拠にはならないものの、Googleの立場を知る手がかりにはなるでしょう。

また編集ガイドラインをまとめる作業自体が、Webサイトのコンテンツの質を上げる訓練にもなるはずです。