みなさまこんにちは、『Workship MAGAZINE』編集長の齊藤です!

2023年もお仕事お疲れ様でした。今年はどんな年でしたか?

2023年のフリーランス・副業トレンドを振り返ると、以下のようにビッグニュースが多い1年でした。

  • 2023年1月~:生成AIの急激な普及
  • 2023年4月:フリーランス新法可決
  • 2023年10月:インボイス制度施行

では、2024年はどんな1年になるのでしょうか。今回は日本最大級のフリーランス・副業メディアの編集長として、5つの業界トレンドを予測してみました。

予測1. フリーランス保護・支援の流れが加速する

まず考えられるトレンドとしては、「フリーランス保護・支援」の流れが加速することです。

いわゆる「フリーランス新法」は2023年に可決しましたが、施行は2024年秋ごろと見込まれています。また、全フリーランスが労災保険特別加入の対象になる話も、同じく2024年秋ごろの実施となる見込み。

また、岸田首相の「異次元の少子化対策」に関連して、フリーランス向けの少子化対策も講じられると予測できます。

実際、2023年12月には「フリーランス、子1歳まで国民年金免除へ」というニュースが一斉に報じられ、2026年をめどに保険料免除が検討されていることも明らかになりました。

上記はフリーランスにとって良い話の側面が大きいものの、一方で企業側から見ると「フリーランス活用に制約が生まれる」ことも事実。フリーランス活用の流れに悪い影響がないか、そこは少しだけ気がかりです。

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予測2. インボイス対応の有無が仕事に影響しはじめる

2023年、フリーランスを中心とする猛烈な反対運動のなかでスタートした「インボイス制度」。

しかし、フリーランス協会の調査によると、フリーランスの制度施行後のインボイス対応割合は「対応予定」を含めても5割弱。35%はインボイス対応しない方針を打ち出しており、対応状況は二分されている状況です。

現状、私が知る範囲では大規模な値下げ強要や契約解除の話は聞かず、「インボイス対応しなくても切られたり値下げされたりしないから、対応するだけ損だよね」という意見が目立つのも、対応が進まない要因かもしれません。

ただ、企業側が金銭的・経理負荷の面で損をしているのは事実なので、個人的には「そう言っていられるのは今のうちだけかも」という感覚もあります。

上記のような露骨なアクションは起こさずとも「インボイス非対応フリーランスへの発注を段階的に減らす」「インボイス非対応フリーランスは新規依頼を行わない」など、自然な形で淘汰が進んでいく懸念は否めないでしょう。

このように「インボイス対応の明暗」が分かれる1年になるのではないか、と予測しています。

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