ATEMシリーズ「1 M/E Advanced Panel 20」「2 M/E Advanced Panel 20」を比較。20ボタンパネルを所有する意味を検証[OnGoing Re:View]

とはいえパネルが大きいってとってもいい!

先ほどまで言っていたことと全く逆のことを言いますが、2M/EパネルにはHyperDeckに対応したボタンがあり、同ネットワーク上のHyperDeckの操作や2画面ある液晶パネルでクリップ名や残り時間の確認などが可能で、大変便利でした。また、10ボタンでは2口だったLANの差し口が20ボタンは両モデルとも4口あるため、機器のネットワーク接続による拡張が容易です。

HyperDeckのコントロールが画面つきで可能なのはとても嬉しい

20ボタンモデルはLANが4口あるため、

スイッチャー→パネル

→HyperDeck

→操作PC

→ルーター

など、多機種に接続が可能でありがたい。10ボタンは2口だが片方はPoEでリモートカメラも接続できる

(広告の後にも続きます)

現場でのセッティング

現場での運用ですが、今回は二六テーブル4卓を2×2で配置しました。メインスイッチャーの前には43インチのMVモニター2台とATEM 1M/E Advanced Panel 20を配置しましたが、LAN1本とMV用のHDMI2本(SDIをMicroConverterで変換)の合計3本を延ばしたのみのためテーブルを広く使用することが可能でした。本体とパネルをLAN1本で接続できることで、本体をVE前に置くことが可能なことは結線や冷却などの管理が容易となります。

スイッチャー/演出/TD/テロッパー/VEの5名が並びましたが、余裕を持った設置ができました。メインスイッチャーにはカメラ台数として14台の接続でしたが、PowerPoint/VTR/別部屋での中継スイッチングに加え、ProRes 4444を動画テロップとしてHyperDeckからKey/Fillとして入力、さらにOA確認を入力したため20入力をフルに使用しました。

設置から本番まで約8時間、本番も3時間近い運用でしたが最後まで全く問題なく稼働しておりました。

二六テーブルで運用可能な20ボタンは感動的